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2010年1月 8日 (金)

vol 2 「がんワクチンに対する日米の取り組みについて」

vol 2 「がんワクチンに対する日米の
取り組みについて」

2010年1月3日 MRIC
by 医療ガバナンス学会

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 最近、新型インフルエンザの影響で
ワクチンという言葉を耳にする機会が多い。

 一般にワクチンとは、免疫原(抗原)
として各種病原体を接種することにより、
抗体を生じさせ、病気を予防する目的で
使用される。

 一方、がんワクチンはがんに特異的な
ペプチドを接種することにより体内の
免疫力を高め、がん細胞を攻撃し、
治療することを目的としている。
 本寄稿においては、がんワクチンに
対する日米の取り組みの相違について
触れてみたい。

 今年4月には、久留米大学先端癌治療
研究センター 伊東恭悟教授らが、国内
初の「がんワクチン外来」を開設したが、
来院初日からあまりにも応募が殺到し、
約2時間で締め切るという騒ぎになった。
 まだ保険が認可されておらず、患者
負担額もおよそ60万円弱にも及ぶにも
関わらず、である。
 どれだけ多くのがん患者が期待し、
待ちわびているかが、このことからも
充分伝わってくる。
 しかし、現段階においては、がん研究に
対する研究費不足のため、遅々として
進展していないのが現状である。

 米国との比較
 一方、米国においては、がんワクチンを
国家戦略の一つに位置づけようとしている。
 オバマ米大統領は9月30日、景気対策と
医療研究に向け、およそ5,000億円の
助成金を拠出すると発表した。
 がんなどの難病研究にむけた研究員の
雇用創出も目指すとしている。
 最近の知見では、がん細胞に関する多く
の因子が、生命に関わる遺伝子に関わって
いるということである。
 がん研究をするということはすなわち、
生命について研究することにつながる。
 このような科学的背景からも、米国が
がん研究を支援していることが分かる。
 がん研究のなかでも、がんワクチンの
臨床研究は、テキサス大学M.D.
アンダーソンがんセンターをはじめ
400を超える。
 政府資金も年間5,000億円規模であり、
また患者団体等が寄付をH.P.などで募り、
500億円規模の資金を得て、がんワクチン
の治験費用に当てられている。
 これに対し、日本政府のがん研究費は
数百億円程度であり、米国のわずか50分の1
程度しか援助されていない。
 また、30~40件程度の臨床試験しか実施
されていない。
 今後、米国と同様に、国家戦略の一つ
として、「がんワクチン」の臨床研究や
臨床試験を進めていくためにも、国を
上げての研究費の増加が望まれる。

 現在、日本は先進国でありながら、
諸外国においてがん治療に有効と
されている治療薬や治療法が日本で
承認されておらず、保険適用外に
なっているなど、がん研究においては
完全な後進国である。

 上述のように、久留米大学がんワクチン
外来での騒動は、我が国における
「がん治療難民」の存在が浮き彫りと
なった形と言える。
 こういった現状問題に対し、国家戦略
として、早急に、かつ適切に対応し、
がん治療の水準を先進国の医療に
ふさわしい状況まで上げ、世界に先駆けた
医療を築く必要がある。
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いつもながら情けない状況です。

人の命を大切にすると言うのなら、
何故、国家戦略の一つとして
この分野にもっと予算をつけないのか?

「ガンは、2人に1人がかかり、
かかった人のうち、3人に1人が死んでいる。」
この現実をどう捉えているのでしょうか?

予算の優先順位をどう考えている?

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