「運動による海馬ニューロン新生の増強機構の解明~運動による認知症予防へ新たな展開」
「運動による海馬ニューロン新生の増強
機構の解明
~運動による認知症予防へ新たな展開」
(2010年01月19日) 東京大学
詳細は、リンクを参照して下さい。
---------------------------------------
年齢を重ねるにつれて記憶力や学習効率は
低下してしまうが、この現象には海馬で
新しく生み出されてくるニューロン数の
減少が関与している。
今回、老齢マウスを用いた研究によって、
かなり高齢になっても、運動によって
海馬の神経幹細胞が活性化し細胞増殖が
増強することで、新生ニューロンの数が
増加することが判明した。
この運動による神経幹細胞の活性化には、
アセチルコリンニューロンが必要である
ことがわかった。
また、アルツハイマー病の治療に使われ
ている薬剤(ドネペジル)によって脳内の
アセチルコリンの量を増やすことに
よっても、神経幹細胞の増殖が増強され、
ニューロン新生が促進されることが
わかった。
運動によって中高齢者の認知機能が改善
されることは良く知られているが、今回の
研究から、運動は、薬と同じような仕組み
で脳に働きかけることで、脳の老化防止に
効いていることがわかった。
本成果が、認知症の予防に関する新たな
応用研究の展開に道を拓いていくことが
期待される。
---------------------------------------
>かなり高齢になっても、運動によって
>海馬の神経幹細胞が活性化し細胞増殖が
>増強することで、新生ニューロンの数が
>増加することが判明した。
そうです。
運動は、大事ですね。
どの位の運動量が必要なのでしょうか?
薬剤投与(ドネペジル)も有効なようです。
>ランニング運動あるいは薬剤投与に
>よって脳内のアセチルコリン系を
>活性化することで、老齢動物においても
>神経幹細胞の増殖が増強されることを
>世界で始めて見出した。
| 固定リンク
「医療関連ニュース」カテゴリの記事
- iPS細胞由来の免疫キラーT細胞を用いることで悪性リンパ腫の治癒に成功〜難治性NK細胞リンパ腫に対する新規細胞治療法へ期待〜 (2019.10.14)
- 炎症反応を強力に抑える活性イオウ誘導体の開発に成功(2019.04.16)
- 皆保険制度の国で在住外国人に健康格差の懸念 ~ 富裕層対象の医療政策導入で悪化の恐れ日本人医師グループが英医学誌で注意を促す ~(2019.03.13)
- 脳腫瘍に対するウイルス療法の医師主導治験で高い治療効果を確認―日本初のがん治療ウイルス薬の製造販売承認申請へ―(2019.02.18)
- 国内初の医師向けオンライン診療手引書が完成 -安全で質の高い遠隔医療の普及に向けて-(2019.01.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント