[医薬品] 高価な注射剤での治療を安価な経口剤に。(野村証券)
[医薬品] 高価な注射剤での治療を
安価な経口剤に。(野村証券)
2010年1月5日 NSJ日本証券新聞
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野村証券は「産業アウトルック(1月号)」
で、高価な注射剤での治療を安価な経口剤に
切り替えるのは世界の薬剤市場での大きな
潮流と解説。
抗体医薬の注射剤は年間の治療費が
500万円を超えていても、低分子薬である
経口剤は数万円で済み、田辺三菱製薬
(4508)がノバルティス社に導出した
「FTY-720(多発性硬化症治療薬)」は
2009年12月に欧米で新薬の承認申請が
行われたが、多発性硬化症治療薬として
初めての経口剤になる模様。
既存のインターフェロン製剤では年間
200万円の費用がかかるが、経口剤で
あれば年間約18万円(1日500円)で済む。
医療機関での注射治療より、飲み薬での
自宅療養のほうが、患者の肉体的、
精神的負担も軽減される。
癌の治療も、点滴注射の治療から、自宅
での経口剤服用による再発予防が主流に
なると考えられ、第一三共(4568)の
「ARQ-197(抗癌剤)」、エーザイ(4523)の
「E7080」や「E7050」(抗癌剤)は低分子
の経口剤として、世界で戦える薬剤と報告。
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Good Newsです。
>「FTY-720(多発性硬化症治療薬)」は
>2009年12月に欧米で新薬の承認申請が
>行われたが、多発性硬化症治療薬として
>初めての経口剤になる模様。
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