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2010年1月22日 (金)

毛髪から高濃度水銀 鯨肉食関連か 太地町の50人調査

毛髪から高濃度水銀 鯨肉食関連か
太地町の50人調査

2010年1月22日 朝日新聞

詳細は、リンクを参照して下さい。

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「捕鯨の町」として知られる和歌山県太地町
で、鯨肉を食べる住民の毛髪から日本人平均
の10倍を超える水銀が検出され、一部で
世界保健機関(WHO)の安全基準を超えて
いることが分かった。

北海道医療大などが住民50人を調べた。

鯨肉の水銀汚染は国内外で報告されており、
長期間、食べ続けたことで、人体に蓄積
された可能性が高い。
環境省も全町民を対象に健康への影響が
ないか、調査中だ。

太地町は全国に5カ所ある小型捕鯨の
拠点のひとつ。
国際捕鯨委員会(IWC)が禁止して
いない小型鯨類を湾内に誘導して捕る
追い込み漁が盛んだ。

 北海道医療大の遠藤哲也准教授(中毒学)
第一薬科大の原口浩一教授(分析化学)ら
は2007年12月~08年7月に小学生
から80代までの町民50人から毛髪を
提供してもらい、水銀量を測定した。

 この結果、月に1回以上、鯨肉を食べると
答えた28人の平均濃度は、24.6ppm
(ppmは100万分の1)で、日本人の
平均濃度の10倍以上だった。
 このうち、50代以上の3人は、最高で
67.2ppmと、WHOが神経障害など
を発症しかねない基準とする50ppmを
超えていた。
 震えなど水銀による健康被害とみられる
症状がある人はいなかった。

 太地町民の健康調査をしている環境省
国立水俣病総合研究センターの岡本浩二
所長の話
 データが少ない現段階で、直ちに鯨肉の
摂取を禁止する必要はないだろう。
水俣病を発症した患者の毛髪水銀濃度は
100~700ppm程度という調査が
あり、今回の調査対象の方はそれより、
かなり低い。
 我々はいま、太地町の町民に対して、
皮膚の痛覚や触覚などの感覚に障害が
出ていないか調査中だ。
 早ければ今春にも結果をまとめたい。
 循環器系への調査も検討し、鯨肉などに
含まれる水銀による健康への影響を
科学的に明らかにしたい。

 立川涼・愛媛県環境創造センター所長
(環境化学)の話
 鯨やマグロなどを食べ続ければ、水銀が
蓄積され、その濃度が高くなることはあり
得る。
 今回、調査を受けた住民に震えなどの
異常がないなら、直ちに危険とはいえない。
 水銀には複数の種類があり、水俣病など
神経障害を起こすメチル水銀が蓄積して
いるか、詳しく調べる必要がある。
 毛髪の水銀濃度が高ければ、継続して
注意していくべきだろう。
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恐ろしい話しですね。

鯨を多く食べている人ほど、毛髪の水銀
濃度が高い。鯨は海における食物連鎖
の頂点に立っているということにもなり
ますね。

その危険性については、調査中ということ
なので、見守りたいと思いますが、
くれぐれも、遅滞なくアラームを出して
貰いたいと思います。

海はもうずいぶん汚染されているようです。

海がもう危険を身近に感じるほど
汚染されてきたということに驚きと、

注意を払っていかなければいけない
時代になってきたのだと認識しました。

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コメント

だいぶ前に南極のペンギンから、ポリ塩化ビフェニル(PCB)という科学物質が見つかったというニュースを見ました。
本当に地球の自然環境はどうなってしまうのでしょう。

投稿: H!ro^^ | 2010年1月22日 (金) 17時27分

私も、そのニュース見ました。

この宇宙で現在、人類が生きて行くことの出来る
唯一の惑星なのに、もっと大事にして貰いたいです。

宇宙人がいたら、きっと

”地球人ってのんきだね! 自分で自分の星を汚してなんとも
思わない。 どうなっているのかな?”

って言っていると思う。

投稿: haredasu | 2010年1月25日 (月) 16時14分

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