患者目線で学ぶ「教科書」 医学生向けに発刊
患者目線で学ぶ「教科書」 医学生向けに発刊
(2009年10月29日 読売新聞)
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患者の気持ちを理解できる医師を育てて
もらおうと、患者団体が医学生向けに
「患者と作る医学の教科書」(日総研出版)
を発刊した。
製薬会社ファイザーが支援している患者
連携組織「ヘルスケア関連団体ネット
ワーキングの会」(76団体加盟)に参加
する患者らが中心となって執筆した。
医学生は授業では知識の習得に追われ、
患者と接する機会は少ない。
そこで、この教科書では、病気の解説の
ほか、「患者が診断時に気遣ってほしいこと」
や「患者の悩み、患者が抱える問題」など
も盛り込んだ。
「てんかん」の項目では、「『あなたは
治りません。
薬を飲み続けなければなりません』と
はっきり言われたが、もう少し勇気づける
言い方があってもいいのではないか」と、
患者の要望を紹介している。
執筆・編集に携わった中枢性尿崩症の
会副代表の大木里美さんは「医師から
『症例』と言われて傷ついたことがある。
患者を人間として見ることができる医師
を育てるために活用してほしい」と話す。
本書は医学部がある大学などに配布される。
今回は、てんかんのほか、認知症、
パーキンソン病など25の疾患を取り上げた。
一般の人も書店取り寄せなどで購入できる。
2800円(税込み。B5判280ページ)。
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大分古い情報ですが、紹介しておきます。
障害者の意見もそうですが、弱者の言葉、
患者の言葉を反映してもらいたい。
その意味でこの本は、良い試みではないかと
思います。
どんどん進めてよりよい物にして行って
貰いたいものです。
こういう本です。
「患者と作る医学の教科書」
アマゾンへのリンクは、
です。興味のある方は、どうぞ。
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コメント
以前に少し読んだ事があります。医者だけではなく言葉は難しいですね。
またあるお医者さんは「経験がない医者ほど、言葉を考えない、、、命に関わる病においては、命の期限を勝手に告げて終わってしまう」とおっしゃっていました。
良いお医者さんは必ずその後に、人としての言葉があるそうです。
「医者の前に」とは言いません。その後でも人の心を持って接して欲しいものです。
投稿: H!ro^^ | 2009年12月 6日 (日) 15時19分
以前に読んだのですか? 勉強家ですね。
>「医者の前に」とは言いません。その後でも人の心を持って接して欲しい。
そう思います。
「人の痛みを自分の痛みとして感じて欲しい。」
そういう医者が少しでも、増えてくれたらと思います。
投稿: haredasu | 2009年12月 7日 (月) 15時05分