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2009年12月 2日 (水)

『医療崩壊の真犯人』

『医療崩壊の真犯人』
2009. 11. 18
日経メディカル ブログ:本田宏の
「勤務医よ、闘え!」

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 「日本では医療費増が困難」、「国民の
理解を得られない」、「医師を増やすべき
ではない」などのご意見もまだまだ多く、
正直気が滅入っていましたが、最近うれしい
書籍を見つけました。
 以前このブログでもご紹介した、元財務
官僚の村上正泰氏がPHP新書から10月30日に
出された『医療崩壊の真犯人』です。

 本書の帯には「悪いのは医者じゃない!」
という言葉と共に「『たらいまわし』
・医師不足・保険料負担の増大…国民を不安
にする医療になったのはなぜか?
 現場を知る元官僚が語る霞が関・永田町
の大罪」との文章があります。

 「はじめに」の中で、特に私を勇気付けて
くれた部分を少しだけ紹介させて
いただきます。


『医療崩壊の真犯人』(村上正泰著、PHP
新書)より引用

(5p)
 中国の故事成語に「守成は創業より難し」
という言葉がある。
 何かを始めることよりも、できあがった
ものを守ることのほうが難しいという意味
だが、これは医療制度にも当てはまる。

 とくに高齢化が急速なスピードで進展して
いる状況下では、医療サービスの必要性は
否応なく高まり、医療費も増加を続けていく。
 これはしごく当然のことであるが、
こうしたなかで世界に冠たる保健医療水準を
維持していくことは決して容易なこと
ではない。
 だからこそ、国民生活の安心・安全の
基盤である医療制度を守っていくためには、
並々ならぬ努力が必要とされるのである。
 だが、現実にはそれとは正反対の方向に
進んでいる。

(7p) 
 私はかつて財務省に勤務していたが、
2004年7月から2006年7月までの2年間に
わたり、厚生労働省保険局に出向した。
 そこで後期高齢者医療制度や医療費適正化
計画の導入などからなる2006年度医療制度
改革の立案にかかわった。

 まず医療費削減ありきの数字合わせばかり
が求められることに対する疑問や矛盾が積み
重なり、このまま霞が関にいても国民のため
になるような政策づくりはできないと思い、
霞が関を去った。
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私も、この本を買って勉強して見ます。

霞ヶ関は国民の為に存在しているのでは
ないらしい。
少なくとも、医療の分野では、

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コメント

日本の医師資格制度からして問題があるようにも思えます。医師免許があれば基本的には全ての診療が行なえる事も疑問です。
日本の医療は素晴らしいと思っている日本人は多いと思いますが、果たして事実なのか、、、?
諸外国(ドイツやアメリカなど)のように、診療分野の専門資格が不必要な日本は正しいのでしょうか?その資格も更新制にしている国もあります。アメリカでは一定の基準に達した看護士は麻酔も打てます。
ドイツから持ち込んだ西洋医学の制度自体がもう今の日本では時代遅れかも知れません。
又、現実にはいまだにドラマであるような派閥も医師の成長にストップをかけているようにも思います。自分のボスがコケルと、自分自身もこの先どうなるのか分からない。海外の病院に研修に行っても、日本に戻った時に医師として働く場がある保証もない。
根本的に医師制度の見直しが必要な気がします。難しいでしょうが、、、^^;

投稿: H!ro^^ヒロ | 2009年12月 2日 (水) 15時32分

同意見です。

根本的に医師制度の見直しが必要でしょう。
遅くても、あるべき形にしなければ駄目だと思います。

日本の医師は、閉鎖的ですよね。
病院間でもっとオープンでなくてはいけないはずです。
したがって、比較も出来ない。競争がない。
医師間で技術に差がありすぎるなど、問題山積です。
NPの導入にも消極的すぎるし、、、

投稿: haredasu | 2009年12月 2日 (水) 18時40分

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