可能になりつつある細胞表面や糖たんぱく質の糖鎖の悉皆解析、糖鎖の研究はいよいよ一つの山場へ
可能になりつつある細胞表面や糖たんぱく質
の糖鎖の悉皆解析、糖鎖の研究はいよいよ
一つの山場へ
2009年12月07日
詳細は、リンクを参照して下さい。
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今週は皆さんにとって正念場となりそうです。
たぶん、12月10日に開催が予定されている
総合科学技術会議で、2010年度の科学技術予算
の配分が決定されるためです。
行政刷新会議の仕分けで、ばっさりと縮減
された科学技術予算がどこまで復活するか、
わが国の未来の試金石となります。
是非ともご注目いただきたい。
管副首相の手腕の通信簿ともなります。
糖鎖の研究はいよいよ一つの山場を迎えて
います。
質量分析器の急速な進展と糖鎖の回収技術
の進展によって、細胞表面や糖たんぱく質の
糖鎖の悉皆解析が可能になりつつあるため
です。
これによって、バイオジェネリック
(厚労省はバイオ後続薬と呼びます)の品質
管理や生物学的同等性の証明が一歩進むのは
間違いありません。
また、なかなか議論が進まなかった糖鎖の
生物学的な活性の理解も深まるでしょう。
将来はCA19-9やCA-125を凌駕する糖鎖
マーカーや糖鎖自体を医薬品と開発できる
かも知れません。
たんぱく質性の医薬品が抗体医薬や
ワクチンなどによって定着した今、
オリゴ核酸やペプチドが次世代のバイオ医薬
となるでしょうが、第三世代の医薬品として
糖鎖は極めて有望であると考えています。
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難しくて良くわかりませんが、
期待しています。
わが国の未来の試金石としても
注目しています。
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コメント
本日の株式会社メディカル一光のHPに、【健康な脳神経に「糖鎖」が関与=アルツハイマー治療ヒントに-名古屋大】と言う記事があります。
それにしても、宮田満さんのブログは知識がなかなか追いつきませんが、読む価値があります。客員教授というより教授さんですね。実際にコメントにて大学病院の先生方と普通に会話が成り立っています。
haredasuさん、改めて宮田さんのブログを教えて頂いて有り難うございます。
投稿: H!ro^^ヒロ | 2009年12月 8日 (火) 15時14分
どういたしまして、ちょっとでもお役にたてれば幸いです。
現在の医学の進歩の一面が見えます。
残念ながら難しくて良く理解出来ませんが、、
私が医学に詳しければ、もっと役に立つ情報発信ができると
思うのですが、残念です。過去は、戻りません。
もう一度生まれ変わったら、医師を目指すかもしれません。
若い頃は、科学研究者にあこがれていたのですが、
残念ながら、いろいろな意味で才能に恵まれなくて、
挫折というか、方向転換いたしましたです。
投稿: haredasu | 2009年12月 9日 (水) 10時55分