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2009年12月 4日 (金)

タンスに眠るバイオ燃料 古着からエタノール(日本環境設計)

タンスに眠るバイオ燃料
古着からエタノール(日本環境設計)

2009年12月4日(金)
日経ビジネスONLINE

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 廃棄物からバイオエタノールを生成する技術
の開発競争が激化している。
 ベンチャー会社の日本環境設計は、古着から
エタノールを作り出す技術を開発した。
 竹中工務店は、ジャガイモのでんぷん工場
から出る廃液などの再利用に取り組む。


 日本環境設計がバイオエタノールの原料に
するのは、綿製品の衣服だ。
 理論値では綿製の衣類1トン当たり、
718リットルものエタノールが生成できる
という。
 同量のトウモロコシだと約400リットル、
木片では250リットル程度と言われている。

 岩元社長によれば、綿を原料とする繊維
製品は全体の6割を占める。
 綿を構成する成分の95%はセルロースで
あることから、「綿の衣服はエタノールの
原料には最適」と考えたという。

 本格的な事業化のための課題はコスト。
 岩元社長によれば、最低でもガソリンと
同水準の1リットル100円前後にまで下げる
必要があるという。
 さらに競争力を持たせるには、
トウモロコシを原料とする場合と、同水準
(同60~80円)まで抑えなければならない。

 課題は酵素を作用させる工程の短縮化。
 岩元社長によれば、セルロースから
グルコースに3日かかっている期間を1日に
縮減できれば、トウモロコシと同じ程度の
生産コストになるという。
 既にそのメドがついたことから、日本環境
設計は来年にも、事業化に向けて大手商社や
化学メーカーと組んで大規模なエタノール
製造プラントの開発も進めていく考えだ。

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 農作物の加工工場などで発生する廃棄物
から、エタノールにする取り組みも進んで
いる。
 竹中工務店は、ジャガイモのでんぷん工場
で発生する廃液や残りかすを再利用して、
エタノールを生成する技術を開発している。
2010年の実用化を目指す。

 ジャガイモの廃液や残りかすには、綿と
同様にセルロースが含まれる。
 しかも、木片などに比べると、セルロース
の分解を阻害する不純物の含有量も比較的
少ない。
 そこに目をつけた同社の環境・エネルギー
本部、水谷敦司・資源循環エンジニアリング
グループリーダーは、エタノールの生成
プロジェクトを立ち上げた。

 まず、ジャガイモの廃液や残りかすを
百数十度に温度を上げ、数メガパスカルに
加圧する。
 廃液・残りかすに含まれる水分を、
超臨界の一歩手前である「亜臨界」の状態
にするためだ。
 すると、セルロースが分解して、数分間で
ほとんどがグルコースに変わる。
 その後は日本環境設計の技術と同様に、
酵素を加えてグルコースを発酵、蒸留して
エタノールを取り出す。
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面白いです。

古着とは、思いつきませんでした。
要は、原料となるセルロースをどこに求める
のか? ということになりますね。

どの材料を使うのがもっとも安価なのか?
ということですが、

藻類が有望なのかと思ってましたが、
どうなのでしょう?

こういうプロジェクトもあります。
三菱重工業、バイオエタノール製造実証
施設が竣工

こちらは、稲わらや麦わらなどのソフト
セルロースということです。

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