CTスキャンの被爆量、想定より多かった 数十年後にがん発症リスク
CTスキャンの被爆量、想定より多かった
数十年後にがん発症リスク
2009年12月18日 AFP BBNews
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CTスキャンを受ける際に浴びた放射線が
原因で数十年後にがんを発症する可能性が
あるとする2つの論文が、14日の米内科学
会誌「アーカイブス・オブ・インターナル
・メディシン(Archives of Internal
Medicine)」に掲載された。
CTスキャンは、X線を照射し、検査対象の
臓器や組織の3D画像をモニターに映し出す。
米サンフランシスコ(San Francisco)の
4病院が行った研究は、現在の検査で通常
照射される放射線量は、中央値でさえ、想定
されていた値の4倍であることがわかった
としている。
CTによる1枚の冠動脈造影図の被爆量は、
胸部レントゲン写真309枚に匹敵する
という。
同研究は、冠状動脈をCTスキャンした
270人のうち、40歳の女性1人がCTスキャン
が原因でがんを発症したとしている。
もう1つの研究は、2007年に米国で
行われた7200万回のCTスキャンが原因で、
今後2万9000人ががん発症する可能性が
あると指摘した。
このデータには、すでに腫瘍(しゅよう)
があった患者や終末医療の一環でCTスキャン
を受けた患者は含まれていない。
研究者らは、放射線の照射に起因する
がんは、照射治療の20~30年後に発症する
ことがわかったと述べ、「医療用CTスキャン
の放射線量はこれまで認識されていた
よりはるかに多く、防ぐことができる
がんを年間数万例も生んでいる。
照射量に関する規定を見直すべきだ」
としている。(c)AFP
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どの程度信用してよいのでしょうか?
正しいのであれば、直ちに、
「照射量に関する規定を見直すべき」
と思います。
早期発見のつもりが、ガンを誘発して
しまうのでは、本末転倒。
安全性を保証するのが最も難しい。
長い時間の統計データ、あるいは、
今までの放射線量と疾患との関連
データから推定する?
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