« 小惑星探査機:はやぶさ復旧、地球帰還目指す | トップページ | インフル予防に乳酸菌? »

2009年11月20日 (金)

無限の可能性を秘めた機能性RNA研究

無限の可能性を秘めた機能性RNA研究
2009年11月18日 IBTimes

詳細は、リンクを参照してください。

---------------------------------------
 地球上のほぼ全ての生物はDNAに遺伝情報を
記録しており、この遺伝情報は、RNAと
呼ばれる生体物質を介してタンパク質へ伝達
され、このタンパク質が生命維持の中心的な
役割を果たす。
 これは、1957年にフランシス・クリックに
より提唱された、分子生物学(*1)の基本原理
(セントラルドグマ)である。

 ヒトゲノム計画に代表されるゲノム研究に
より、2万2千程度であることが2000年代初頭
に判明した。
 これに対し、例えば、ハエの
遺伝子数は1万数千から2万程度と推定
されている。
 ハエとヒトでは生物的複雑さが大きく
異なるにもかかわらず、遺伝子数にそれほど
差がないことは、とても不思議なことである。

 この要因を説明するためには、遺伝子以外
のDNA領域に目を向ける必要がある。
 一般に、DNAにおける遺伝子以外の領域の
割合は、高等生物の方が多いと言われている。
 例えば、大腸菌では全DNAの10%程度が
遺伝子以外の領域であるのに対し、ヒトでは
97%にも及ぶ。
 ハエとヒトの遺伝子数が同程度のオーダー
であるにもかかわらず、その生物的複雑さが
異なっているのは、遺伝子以外のDNA領域の
差によるものと考えられる。

 従来、このような遺伝子以外のDNA領域の
大部分は“ジャンク”(がらくた)である
と考えられていた。
 さらに、冒頭でふれたとおり、RNAは、
DNAからタンパク質に遺伝情報を伝達する
役割のみを担っていると考えられていた。
 しかしながら、近年の研究により、
ジャンクDNAだと思われていた大部分の
領域が、実はRNAとして転写され、その後、
転写されたRNAがタンパク質に翻訳される
ことなく、それ自身が生体内で様々な
活性を持つことがわかってきた。

 このようなRNAは、機能性RNA(functional
RNA)またはノンコーディングRNA
(non-coding RNA, ncRNA)と呼ばれ、
現在、世界中で活発な研究が行われている
生物学のホットな研究分野である。
 日本国内においても、平成17年度より
「機能性RNAプロジェクト」(*2)と呼ばれる、
経済産業省主導の国家プロジェクトが立ち
上がり、バイオインフォマティクス(*3)
・ツール解析・機能解析の3つのサブ
プロジェクトが現在進行中である。

 この機能性RNA研究は、私たちの生活に
どのような恩恵を与えてくれる可能性が
あるのだろうか。
 まず、タンパク質を主なターゲットとして
きた創薬や医療に対して、機能性RNAという
新しい視点からのアプローチが期待できる。
 実際、RNAには、「薬としての安定性」や
「目標とする患部に薬を効果的に送り込む
方法」などの数多くの問題も残されているが、
RNAそのものが薬として働く「核酸医薬」の
研究も進んでいる。
 また、癌などの重篤な病気の疾患
メカニズムに関連のある機能性RNAも
多数発見されてきており、このような
疾患に関連のある機能性RNAは、それ自体
が創薬のターゲットとなり得る。
 また、医療とは異なる分野にでは、ヒト
の脳で特異的に発現する機能性RNAも
見つかってきており、ヒトがチンパンジー
などの他の生物に比べ高度な知能を獲得した
原因が、機能性RNAの観点から説明されようと
していることも非常に興味深いことである。
---------------------------------------

興味深いです。
機能性RNA研究。
今まさに始まったばかりだそうです。

機能性RNAを基盤とした、新しい創薬や
医療技術の発見に期待します。

|

« 小惑星探査機:はやぶさ復旧、地球帰還目指す | トップページ | インフル予防に乳酸菌? »

遺伝子治療関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/46812135

この記事へのトラックバック一覧です: 無限の可能性を秘めた機能性RNA研究:

« 小惑星探査機:はやぶさ復旧、地球帰還目指す | トップページ | インフル予防に乳酸菌? »