世界最小のX線ビーム、細胞内のレントゲン写真も可能に
世界最小のX線ビーム、細胞内の
レントゲン写真も可能に
2009年11月24日10時36分
朝日新聞
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直径7ナノメートル(100万分の7ミリ)
という世界最小のX線ビームをつくることに、
大阪大と理化学研究所などの研究グループが
成功した。
このX線を顕微鏡に使えば、細胞の中を
のぞくレントゲン写真の撮影が可能になる。
ネイチャー・フィジックス電子版に
掲載された。
大阪大大学院工学研究科の山内和人教授
らは、X線ビームを集める特殊な鏡を開発
するなどして、直径7ナノメートルまで
絞り込むことに成功した。
これまでに実現された最小のX線ビーム
は直径15ナノメートルで、グループは
「世界最小の光のビームといえる」
としている。
電子顕微鏡は1ナノメートル程度の物を
見分けることが可能だが、内部を見ることは
できない。
X線は透過性にすぐれているため、
7ナノメートルサイズのX線顕微鏡なら、
細胞内の小器官も観察できる。
化学物質が細胞でどう作用するかなど
の解明に役立つという。
山内教授は「1ナノメートルまで挑戦
したい」と話している。(石橋達平)
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素晴らしいですね。
詳細は、下記のリンクを参照してください。
世界で最も小さなX線ビームを実現 ?
10ナノメートルの壁を世界で初めて突破
2009年11月23日
国立大学法人大阪大学
独立行政法人理化学研究所
財団法人高輝度光科学研究センター
>このX線ビームの「小ささ」は「世界最小
>のX線ビーム」であるばかりか、これまで
>世界のいかなる研究者も到達しえなかった
>「世界最小の光のビーム」であり、
>物理学史に残る非常にインパクトのある
>成果といえます。
>人類の科学技術の発展に大きく貢献する
>ものです。
とのことですので、期待しましょう。
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