厚生労働省研究班が、ペグIFNとリバビリンの効果が少ない患者を選別するSNPsを発見
厚生労働省研究班が、ペグIFNとリバビリンの
効果が少ない患者を選別するSNPsを発見
2009年10月28日
Biotechnology Japan:Webmasterの憂鬱
詳細は、リンクを参照してください。
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名古屋市立大学や東京大学などが参加している
厚生労働省研究班が、現在、C型肝炎治療で最も
効果があるペグIFNとリバビリンの効果が少ない
患者を選別するSNPsを発見しました。
ペグIFNαとリバビリンの併用はC型肝炎治療の
特効薬ではありますが、日本で重症C型肝炎の
7割を占めるC型肝炎ウイルス1bに感染し、
しかも血中のウイルス量が多い患者の約5割が
効かないという問題が残っていました。
月7万円から8万円の自己負担が必要な高額な
ペグIFNとリバビリン併用療法が効かない症例を
選抜できるこのSNPsは極めて重要です。
現在、臨時国会で民主党が提出を予定している
肝炎法案にも影響を与える可能性があります。
オーストラリアのグループも同じ結果を独立
した研究で発表しており、科学的には
間違いないと考えます。
もう一つ重要なことは、今回の研究が
究極のC型肝炎治療法に繋がる可能性がある
ことです。
個の医療は個人毎に効果的な医療を開発
するという意味もありますが、もう一つは
何故、この患者さんに効かないのか?
という原因を究明することによって、
より多くの患者さんを救う新しい治療法の
開発をも実現させます。
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素晴らしい発見ですね。
>究極のC型肝炎治療法に繋がる可能性がある
とのことですので、大いに期待しています。
個の医療がさらに進むと良いですね。
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