« NIH:疾病への影響に着目したエピゲノム研究に助成 | トップページ | 「ニットの上から血圧測定」は高めに出る »

2009年10月 6日 (火)

行動経済学の本質、それは「にんげんだもの」にあった!

行動経済学の本質、それは「にんげんだもの」にあった!
著者に聞く
日経ビジネスONLINE

詳細は、リンクを参照してください。

---------------------------------------
―― 今回、来日されて、書家・詩人である
故・相田みつをさんの言葉にいたく感動され、
ファンになられたそうですね。

セイラー 日本に来て、すぐ相田みつを
美術館に行ってみたのです。
 もちろん初めての経験でした。
 彼の残した書の言葉は実に素晴らしく、
心を打たれました。
 
 印象に残ったのは、

“しあわせはいつもじぶんのこころがきめる”
というフレーズと、

“にんげんだもの”です。
 行動経済学に通じるものがあります。

 相田さんがご存命だったら、きっと次の
共著者になってもらいました。
 本当ですよ。
 感動して、思わず「相田みつをTシャツ」まで
買ってしまいました。
 相田さんの人に対する洞察は、伝統的な
経済学とは全く違う発想です。
 今後は、私もこの「にんげんだもの」を
モットーにしようと思います。
 講演でもスライドで彼の言葉を
引用させてもらいました。

「相田みつをさんは行動経済学者だったに違いない」


―― そこまで熱心なファンだとは
思いませんでした。
 相田みつをさんの言葉のどのような点が
“行動経済学的”とお感じになったのですか。

セイラー 展示されていた書の言葉を見て、
相田みつをさんは行動経済学者だったに
違いない、とさえ思いましたよ。

 伝統的な経済学では、人は合理的で、
常に最適な選択をすると仮定して理論を
構築してきました。
 経済学に登場する「人」は、常に感情に
振り回されず、とても抑制が効いて
判断を間違えず、飲みすぎて二日酔いに
なることもない。
 でも、行動経済学が考える「人」は
違います。
 感情に振り回されることもあるし、
しょっちゅう判断を間違える。
 時には飲みすぎて二日酔いになる。
 人間には「心」があるのですから、
仕方ありません。
 まさに「にんげんだもの」ですよね。

 だから、伝統的な経済学が仮定する
「人」は恐らく、人類ではないのですよ。
 合理的で、頭が切れて、常に「効用」を
「最大化」できる「イーコン(Econ)類」
とでも言うべき、「人類」以外の別の
生き物なのです。
 相田みつをさんは、行動経済学が想定する
「人類」を、実にうまく表現しているのです。
---------------------------------------

まさに同感。
なかなか興味深いです。
経済学にもいろいろあるんですね。

「相田みつを」ファンだそうです。
私も、そうなんです。


>一番なくすべきは「自信過剰」バイアス

>どうして人は意思決定を間違えるのか、
>を教えています。
>一番重要なのは、自信過剰を取り除く
>ことだと繰り返し教えるようにしています。
>そのための最大のアドバイスは、
>「(客観的な)予測をきっちり把握せよ」
>というものです。

同感です。
人は、選択をよく間違える。
多分バイアスがかかった判断なのに、
それに気づかないのでしょうね?
自信過剰というか、考察不足というか?

|

« NIH:疾病への影響に着目したエピゲノム研究に助成 | トップページ | 「ニットの上から血圧測定」は高めに出る »

経済・政治・国際ニュース」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 行動経済学の本質、それは「にんげんだもの」にあった!:

« NIH:疾病への影響に着目したエピゲノム研究に助成 | トップページ | 「ニットの上から血圧測定」は高めに出る »