「製薬協セミナー 悲しかった」 スマイリー片木代表
「製薬協セミナー 悲しかった」 スマイリー片木代表
(2009年10月10日 08:33)ロハス・メディカル
詳細は、リンクを参照してください。
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「一昨日、製薬協という製薬会社の集まりに、
患者会を代表してしゃべってくれというので
行ってきた。
会場には400人ぐらいの製薬会社の方とか
国会議員とがが来ていたのだけれど、
同じく壇上にいた参加者たちから、患者は
素人なんだから動いても無駄になるばかり
だとか、患者会というのはお金をくれくれ
というおねだり団体でしょうとか言われて
ムカっとした。
タイミングが、ちょうどその前日に国が
未承認薬の開発支援につけていた予算
760億円ぐらいを100億円だけ残してカット
したという時だったからかもしれないけれど、
その時のセミナーではこんなんでは薬の
開発ができないとかお金の話しか出なかった。
製薬会社のテレビCMなんかでは、
どこも患者のためとか言っているのに、
患者が困るじゃないかという言葉が
一言も出なかったのが悲しい。
CINCA症候群という出生直後から
原因不明の周期性発熱があるお子さんを持つ
お母さんが会場に来ていて、手を上げて
発言した。
この病気は日本はもちろんアメリカにも
承認されている薬がなくて、ただアメリカで
関節痛の薬として承認されている薬が効く
かもしれないということで個人輸入して
使ったら、それまで痛みで泣き叫んで
いたのがスタスタ歩くようになった、と。
それも1人や2人じゃなくて、そういう
お子さんが大勢いるんだ、と。
何とかその薬を日本でも、と涙ながらに
訴えたのに対して、ある社長は
『プラセボでも効く時は効くから』と
言い放った。
とにかく患者を小バカにしているというか、
患者側困っている側の視点が全くなかった。
困っている人の目線で考えてくれる人が多い、
そんな日本になってくれると嬉しいなと思う」
と講演を締めくくった。
会場は一瞬静まり返り、その後で
大きな拍手が響いた。
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本当に悲しいです。
>困っている人の目線で考えてくれる人が多い、
>そんな日本になってくれると嬉しいなと思う
そう心から思います。
極端ですが、患者から見れば、プラセボだって
良いのです。だって効く薬が無いのですから、
プラセボで効くということは、精神的な治療が
有効かもしれないと言うことですよね。
そうなら、その方向の研究もあって良いのでは?
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