子に重い脳性まひ、お産事故5件を補償認定
子に重い脳性まひ、お産事故5件を補償認定
2009年10月7日15時0分 朝日新聞
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お産で重い脳性まひになった子どもの介護費
などの負担を軽減するため、今年1月に
始まった産科医療補償制度で、9月末までに
計5件が補償対象として認定されたことが
わかった。
制度を運営する「日本医療機能評価機構」は
今後、原因を分析した上で、最終結果を
保護者と医療機関に報告。
再発防止委員会での審議後に公表する。
お産に関連して起きる脳性まひに絞った
公的な医療補償制度は世界に例がなく、
当事者となる患者、家族の救済だけでなく、
産科での医療紛争を減らす目的がある。
同機構などによれば、8月下旬以後、
全国の分娩(ぶんべん)施設を通して5件の
申請があった。
いずれも今年1月以後に生まれたゼロ歳児。
9月下旬に初の審査委員会が開かれ、
いずれの事例も出生児の体重や障害の程度
などが補償対象の条件を満たすと認定された。
認定を受け、保護者には子どもの看護、
介護費用として、一時金600万円と
年120万円(最長20年間)が
支払われる。
この制度は09年以降、原則として
33週以上、体重が2千グラム以上で
生まれた子のうち、身体障害者1、2級
相当の障害がある子どもが対象。
年間の申請数は500~800人と
試算されている。(権敬淑)
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今までは、裁判しかなく、国が補償すると言うのは
画期的で、良い制度だと思いますが、
親としては、つらい。
再発防止委員会をきちんと機能させてくださいね。
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