NIH:疾病への影響に着目したエピゲノム研究に助成
NIH:疾病への影響に着目したエピゲノム研究に助成
米国: 国立衛生研究所 (NIH)
National Institutes of Health
2009年 9月16日
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国立衛生研究所(NIH)は9月16日、遺伝子機能の
後成的変化(epigenetic changes)のうち、
特に食事、加齢、ストレス、環境の影響による
遺伝子への化学的修飾が、どの様にして特定の
疾病・生体内作用の発現に寄与するかを
ゲノムレベルで研究するプロジェクト22件に
助成すると発表した。
今回の助成は、NIHが2007年に開始した
「NIHロードマップ:エピゲノミクス・プログラム」
の一環であり、腫瘍の成長、動脈硬化、自閉症、
緑内障、ぜんそく、老化、発達異常を含む数多くの
疾病に関連する、遺伝子機能の後成的変化の
研究を支援するもの。
NIHの11の研究所と所長室
(Office of the Director)からの共同出資により、
今後5年間で約6200万ドル拠出する。
NIHによると同プログラムは、遺伝子への
あらゆる後成的修飾(epigenetic modifications)
の特性を明らかにすること、及びある特定の
後成的修飾の有無と疾病との関連性を探ること
を目的としている。
同プログラムでは、すでに
1)エピゲノムマッピングセンター4ヶ所の設置、
2)エピゲノミクスデータ分析統合センターへの資金提供、
3)エピジェネティクス革新技術開発、及び
4)新たな後成的変化の発見の、4つの互換関係にある
イニシアティブが開始されているが、今回の助成に
より初めて、疾病に関連するエピゲノミクス研究を
実施することになる。
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うらやましいです。
「エピゲノム」については、
遺伝子の働き制御する「エピゲノム」
[09/09/29] を載せましたが、
米国では、予算が付いて具他的に進み始めましたね。
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