グリーンランドの氷床、従来の予測より急激にとける可能性
グリーンランドの氷床、従来の予測より
急激にとける可能性
2009年09月20日 13:46
発信地:パリ/フランス AFP BBNews
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【9月20日 AFP】グリーンランドの氷床は過去
1万年以上にわたり、従来考えられていたよりも
敏感に気温の上昇に反応していたという
研究報告が16日の英科学誌「ネイチャー(Nature)」
に発表された。
北半球では9000~6000年前に温暖な時期が
あったにもかかわらず、グリーンランドの一部の
氷床はほかの場所よりも気温上昇に比較的よく耐え、
あまりとけなかった可能性があることが
これまでの研究で示されていた。
そのため今後温暖化が進んだとしても、
グリーンランドや南極の巨大氷床は、今後
数世紀にわたり比較的安定を保つのでは
ないかと考えられていた。
しかしデンマーク・コペンハーゲン大学
(University of Copenhagen)のBo Vinther氏が
主導する研究チームは、氷床とその周辺の
6か所から採取した氷のサンプルを分析・比較し、
場所によって当時のグリーンランドの氷床が
とける勢いに差があったのは、標高の違いに
よるものだという結論に達した。
「高さによって気温は異なる」と
Vinther氏は解説する。
つまり、当時のグリーンランドでも気温に応じて、
氷床全体が均一な勢いでとけていたということになる。
今後温暖化でグリーンランドの気温が数度上昇
すれば、大陸サイズの氷床が急激にとけ始め、
従来の予測を超える大幅な海面上昇に
つながるおそれもあるという。
グリーンランドの氷床は海面を約7メートル
上昇させるだけの水を含んでいる。(c)AFP
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問題ですね。
いったん溶け出すと、急激に進みますから、
大変です。
世界のリーダーは温暖化について、どう
考えているのかな?
緊急の課題だと思っていないのだろうか?
思っていないね。きっと。
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