TDK、希土類の使用量抑えたネオジム磁石を開発
TDK、希土類の使用量抑えたネオジム磁石を開発
2009年09月04日 日刊工業新聞 Business Line
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TDKはレアアース(希土類)の使用量を
抑えた上で耐熱性能を30%高めたネオジム磁石
(用語参照)を開発した。
10月に少量生産をはじめ、2010年夏までに
量産体制を整える。
ハイブリッド車(HV)用モーターに不可欠な部品。
原料に埋蔵量が少ない希土類のジスプロシウムを
使うが、従来品に比べ半減することに成功した。
HVや電気自動車(EV)の需要拡大による
希土類の価格高騰が懸念される中、既存の
ネオジム磁石からの置き換えが進む公算が大きい。
希土類と希少金属の有効活用をめぐり、官民
挙げた動きが活発化してきた。
TDKは磁石粒子の周囲にジスプロシウムを
集中させる「粒界拡散技術」により量産技術を確立した。
ジスプロシウムは耐熱性を付与する目的で添加する。
従来は磁石粒子を微細化することで耐熱性の
強化と希土類削減を両立させてきたが、
粒子内部のジスプロシウムが耐熱性に貢献
しない不利があった。
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>原料に埋蔵量が少ない希土類のジスプロシウムを
>使うが、従来品に比べ半減することに成功した。
ということで、めでたし、めでたし。
レアアース(希土類)の確保については、
ひやひやもんですね。
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