がん増殖抑制に新化合物 金大・向田、石橋教授が特許出願
がん増殖抑制に新化合物
金大・向田、石橋教授が特許出願
石川のニュース 【9月12日03時54分更新】富山新聞
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膵臓(すいぞう)がんなどの細胞を増殖、
不死化させる遺伝子「Pim-3」を抑制し 、
がん治療に効果がある新たな化合物の開発に、
金大がん研究所長の向田直史教授と医薬
保健研究域薬学系の石橋弘行教授が成功した。
以前に開発した化合物と比べ、合成しやすく、
構造に変化を加えやすい利点があるという。
金大TLO(技術移転機関)が11日までに
特許を出願、新たな抗がん剤の開発に向けた
活用が期待される。
今回、石橋教授らが新たに合成した化合物を、
試験管内で増殖させたがん細胞に加える実験では、
Pim-3の働きが抑えられ、がん細胞が死滅
することが確認された。
この化合物は、以前に開発した化合物に
比べて阻害作用は弱いが、一方で副作用を
起こす可能性 は低いという。
Pim-3を抑制する異なる構造の化合物が
見つかったことで、両者を比較しながら有効性を
検証することもできるという。
向田教授らは「マウス実験で化合物の安全性や
有効濃度を確かめ、新薬の製品化を目指したい」
と話している。
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進歩ですね。
まだ特許の段階ですから、実際の治療の場に
出てくるのは、遙か先のことになるとは
思いますが、進歩です。
2003年にPim-3が発見されてから、
継続して研究されて来たようです。
もう少し早く、進まないものでしょうか?
正直言ってじれったいです。
研究とは、こんなものかも知れませんが、
この先、薬の製品開発があり、治験があって
初めて治療の場に登場ですからね~
関連情報です。ご参考
Pim-3 - ホーム|金沢大学
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