必要最小限の「単剤療法」
必要最小限の「単剤療法」
(2009年8月25日 読売新聞)
詳細は、リンクを参照してください。
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三重県四日市市の統合失調症の男性(36)は、
アパートで独り暮らしをしながらアルバイトに
励んでいる。
市内の精神科病院「総合心療センターひなが」を
4年前に退院し、薬は1日1種類だけ。
副作用の少ないタイプの薬を必要最小限の量
使うことで、病状は安定しつつ、日常生活も
支障なく送っている。
しかしこの男性も1997年、同病院に初めて
入院した時には、全く違う治療を受けた。
2種類の抗精神病薬を含む4種類の薬を使い、
吐き気やだるさなど副作用に苦しんだ。
そのせいで退院後は薬を飲まなくなり、通院も
やめてしまった。
この年の夏、日本で精神科の国際学会が開かれた。
抗精神病薬を2剤以上使うのは効果より副作用
などのマイナス面が大きく、世界では1種類のみ
使う単剤療法が標準だ。
これに対し、多種類、大量の薬を使うのが
一般的な日本の特異さがクローズアップされた。
単剤化率の高さは、病院選びの指標になる。
しかし、読売新聞が5月、全国の主要病院に
行ったアンケートでは30%台が最も多いなど
依然低い施設が目立ち、90%台から0%まで
格差があった。
藤田さんは「患者の社会復帰のためにも、
単剤化は欠かせない」と訴える。
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うつ病のケースで、同様の話題が、テレビで
報道されてました。
日本は、薬を使いすぎるように思います。
テレビのケースでも、薬を少しずつ減らしていって、
良い結果を得たと言っていました。
藤田さんの言うように、「患者の社会復帰の
ためにも、単剤化は欠かせない」
と私も思います。
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