スマートグリッド:新産業創出のプラットホームへ
スマートグリッド:新産業創出のプラットホームへ
[ 2009.9.2 ] Copyright 2002-2009 Mitsubishi
Research Institute, Inc.
詳細は、リンクを参照してください。
---------------------------------------
第一にオープン化である。電力のインターネット
とも呼ばれるスマートグリッドは、双方向の
送電と電力需給情報の活用がさまざまな商品や
サービスを生む。
オープン化が実現できればIT企業に多くの
ビジネスチャンスが生まれるのはもちろんだが、
それだけにとどまらない。
たとえば自動車。車は移動の手段であるが、
大都市圏では動いている時間は、わずか数%、
ほとんどの時間は無用の長物である。
しかし、スマートグリッドに繋がった電気
自動車は、動いていない時間に所得を生み出す
ことが可能になる。
自宅の太陽電池で発電した余剰電力や料金の
安価な夜間で充電した電力を昼間の高い価格で
売ることができるからだ。
第二の条件は世界標準化である。
新幹線、デジタルテレビ、カーナビ、携帯電話
など、日本は技術では世界をリードしながら、
世界規模のビジネスでは成功していないが、
スマートグリッドでは同じ轍を踏んではならない。
そのためには配電電圧を世界標準にする必要
がある。
日本の配電電圧は6.6KV、低圧側100Vが主流で
あるが、日本と米国を除く世界の大半は、
20KV、230Vが主流である。
配電電圧を上げる1つのメリットは電力損失の
軽減とそれによるCO2排出量の削減であり、
年約500万トンの削減効果があると試算されている。
しかし、より重要なのは産業化の視点である。
自宅の太陽電池から売電されたエネルギーや
天候によって左右される風力発電エネルギーなど
不安定な分散型電源の大量導入を前提とする
スマートグリッドでは、電力品質の改善が
重要な機能の1つとなる。
その機能やコストは配電電圧によって大きく
異なる。
配電電圧を上げることで機能は簡素化し
コストも下がる。
にわかにクローズアップされたスマートグリッド。
いま日本経済に必要なのは、長期的な成長戦略だ。
新産業創出への有力なプラットホームとして、
目先の利益や権益にとらわれて絶好の機会を
逸しないようにしなければならない。
---------------------------------------
日本にもっとも欠けているものは、
長期的な成長戦略だと思う。
頑張ってください。
いろいろ指摘されているのに、どうも、
政策として見えてこないのは、何故?
標準化の面で日本は、極めて弱い。
多分負ける?
戦略が必要です。
スマートグリッドについての参考情報
スマートグリッド
スマートグリッド・Wikipedia
| 固定リンク
「経済・政治・国際ニュース」カテゴリの記事
- ウミガメの99%がメスに! 豪で深刻、海水温の上昇(2018.01.20)
- 涙を誘う、餓死寸前のホッキョクグマ 温暖化の影響(2018.01.19)
- 氷山の一角から見えてきたもの -日本の研究力を維持するために-(2017.09.02)
- 死の熱波の脅威 80年後に人類の4分の3が直面(2017.07.02)
- 原発処理費用、22兆円のウソとそのワケ(2017.04.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント