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2009年8月11日 (火)

見逃すな 海水に潜む資源

aサロン_科学面にようこそ_見逃すな
海水に潜む資源 [09/08/11]

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 原子力発電に使うウラン、電池材料として需要の
高いリチウム――。海水には、様々な種類の金属が
とけ込んでいる。これらを回収する技術はほぼ確立し、
今後はいかに低コストで効率よく回収できるかが
課題になってきた。

 実用化できるかどうかで、資源小国日本の
エネルギー戦略にも影響しそうだ。


 ウランは、海水に炭素化合物イオンの形で溶けており、
1リットルに0・003ミリグラム含まれる。
 世界の海だと計45億トン。これは、鉱山ウラン
の約千倍に相当する量だ。


 「黒潮で日本近海に運ばれる量だけで年間
520万トン。
 その0・2%を集めれば、日本の原発の
必要量をまかなえる」と玉田さん。

 玉田さんらは、ポリエチレンの布に放射線を
当ててアミドキシム基という高分子の枝を
生やした捕集材を作った。
 アミドキシム基は重金属と結合しやすい。
 青森県沖に沈め、01年に1キロの天然ウランの
回収に成功した。
 捕集材には、三炭酸ウラニルの形で付着する。
 これを精製することで、イエローケーキ
(重ウラン酸アンモニウム)が得られる。

 沖縄県恩納村沖の実験で、海水温が10度
高いと回収効率が1・5倍になることが判明。
 捕集材を洗車用モップのようなモール状にして
海水と接する面積を2倍にした。
 この捕集材を8回繰り返して使う想定で、
ウラン1キロあたり3万2千円にまで
コストを圧縮することができた。

 この捕集材で、水酸化物イオンとして
海水に溶け込んでいるバナジウムも回収できる。
 バナジウムは硫酸の製造や排ガス処理の
触媒になるほか、自動車用鋼板やジェット
エンジンなどに使われ、国家備蓄の対象。
 回収したバナジウムの価値も含めると、
コストはウラン1キロあたり1万6千円。
 玉田さんは「鉱山ウランに十分対抗できる」
と期待する。

 海水にはこのほか、臭素やヨウ素など、産業に
有用な様々な種類の元素が含まれている(表)。
 中でも、金属元素でウランとともに有望視
されているのは、携帯電話の電池材料でおなじみの
「リチウム」だ。
 海水中にイオンの状態でとけており、
1リットルあたりの含有量は0・17ミリグラム。
 陸上の利用可能な資源量が1400万トン程度と
されるのに対し、海水中には2300億トンと
けた違いに存在する。


《筆者の山本智之から》
 今回の科学面では、海水にひそむ新たな資源として、
ウランとリチウムに注目しました。
 いずれも微量ですが、「ちりも積もれば山となる」
という言葉の通り、回収の効率を上げる技術が
実現すれば、産業に役立てることができます。
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期待したい。

レアメタル、独り勝ち中国と“無教養”日本
2009年7月29日(水) 日経ビジネスONLINE

でも投稿しましたが、希少資源の獲得には、
大変な困難が予想されます。

海水から実用レベルで回収できれば、素晴らしい。
頑張ってください。


少し前の記事になりますが、こういう記事も
あります。 ご参考。

レアメタル回収始動!
都市に眠る“鉱山”を発掘・再資源化へ
東北大学 多元物質科学研究所 中村 崇教授
BPnet ECO JAPAN
【前編】
【後編】


以前にも、似たような記事を投稿した記憶があります。

資源の有効利用には、もっと投資すべきだと思います。

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