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2009年8月11日 (火)

電気自動車、普及に向け不安

電気自動車、普及に向け不安
充電インフラ整備、どこも及び腰

2009年8月11日(火)日経ビジネスONLINE


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「2020年までに電気自動車は市場の1割を占める」

 地球温暖化の原因とされるCO2(二酸化炭素)を
排出しないゼロエミッション車として、期待は
高まっている。

 しかし、普及に向けた環境が整ったとは言い難い。
 電気自動車を安心して利用するために不可欠な
充電インフラの整備がまだ進んでいないからだ。

 電気自動車の最大の弱点は、1回の充電で走れる
航続距離の短さ。
 例えば、三菱自動車の「i-MiEV(アイ・ミーブ)」
の場合、160kmにとどまる。
 ガソリン車と比べて半分から3分の1程度に過ぎない。
 それもカタログ上の燃費なので、実際はもっと短い。
 同社の技術者によると「(電力消費の大きい)
エアコンを使用すると、航続距離は100km程度」
だという。

 電気自動車は一般家庭のコンセントから充電
できるのが特徴。
 i-MiEVなら200ボルトの電源で約7時間、
100ボルトなら約14時間でフル充電状態となる。
 1日に100km以上クルマを乗るような使い方は
ごく一部なので、メーカー側は日常的な利用には
家庭での充電で問題ないと見ている。

 それでも、ちょっとした遠出や出先でバッテリー
残量が少なくなった時のためにバックアップが
必要となる。
 その手段が30分ほどで電池容量の8割程度まで
充電できる「急速充電器」。
 ガス欠ならぬ“電欠”を防ぐ手段として
電気自動車の普及には欠かせない。

 こうした新ビジネスを狙い、関連メーカーは
力が入っている。
 3年前から開発してきたハセテック(横浜市)
の中田昌幸・充電事業推進室室長は
「(急速充電器の)市場規模は2009年で300台ほど
だが、2015年には8000台まで拡大する」と予想する。

 果たして皮算用通りいくのか。

 結論から言うと、現時点では、積極的に
急速充電器を設置しようという動きは見当たらない。
 普及に立ちはだかる3つの課題があるからだ。


 まず、導入コストが高い。

 日産のお膝元となる横浜市では電気自動車の
普及を後押ししているが、市として急速充電器を
設置することには慎重な姿勢を崩さない。
 1基設置するのに、800万円以上の初期投資が
必要なためだ。
 限られた財源を考えると、そうあちこちに
設置するわけにはいかない。


 2つ目の課題は充電ビジネスそのものの事業性が
低いこと。


 今のところ、事業の将来性は見えていない。
 コスモ石油の森山幸二・販売サポート部長は、
「電気自動車向けのエネルギー供給でビジネスを
成り立たせるのは難しい」と打ち明ける。


 理由は、電気料金が安すぎるからだ。


 同社の試算では、1度の充電にかかる電気代は
約200円。
 ここに経費や利益を乗せても、売り上げは
ガソリンの給油に比べて1ケタ低い。
 これでは単価が安すぎて商売にならない。

 しかも、最大30分という充電時間ではお客の
回転が悪い。
 急速充電器が1台しか設置されていないスタンドに、
2人の利用者が同時に来た場合、2台目は前の
クルマの充電が終わるまで待たなければならない。
 利用者から見た利便性にも疑問が残る。


「電話ボックス化」する懸念も


 3つ目の課題は、電気自動車の活用や充電


 インフラ整備で先行すると見られる大手企業が、
急速充電器の必要性をあまり感じていないことだ。
 例えば、今年度、営業車などに40台の
電気自動車を導入する郵便事業会社。
 同社のクルマは一部を除くと、特定エリアでしか
使わないため、1日の走行距離は限られる。
 経営企画部の山田春樹担当部長は「200ボルトの
コンセントで夜間充電すれば、事は足りる」と話す。
 「携帯電話が普及した後の電話ボックスのように、
あまり使われなくなるかもしれない。
 補助金をつけてたくさん置けばいいとは限らない」。
 経済産業省自動車課の阿部耕三・環境係長はこう話す。

 電気自動車は、日本が世界をリードし得る技術の1つ。
 金の卵を産む鶏に成長させるためには、クルマの
進化と歩調を合わせたインフラ整備が欠かせない。
 日産など電気自動車を投入する自動車メーカー3社と
東京電力は、急速充電器の推進協議会を立ち上げる
ことを明らかにした。
 クルマの電動化に伴う新たな社会システム
作りが問われている。
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少なくとも当面は、うまくいかないと思います。
致命的な問題がありすぎます。
それこそ、会社は、慈善事業ではありません。
利益がでなければ、成り立ちません。

どういう考え方をすると
「2020年までに電気自動車は市場の1割を占める」
となるのか、極めて疑問。
この現実をどう見ているのか?

ホントに偉い人の頭の中は、わからない。

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