脂肪分の多い食事は短期間でも運動能力や認識能力の低下を引き起こす
脂肪分の多い食事は短期間でも運動能力や
認識能力の低下を引き起こす
2009年08月20日 10時00分の掲載
slashdot
---------------------------------------
通常の健康的な食事から、数日間脂肪分の多い
食事に切り替えただけですぐに短期記憶能力や
運動能力が低下するそうだ
英ケンブリッジ大学の Andrew Murray 博士率いる
研究チームは、32 匹のラットに健康的な低脂肪の餌
(脂肪分 7.5 %) を与え 2 カ月に渡り迷路を解く
訓練を行ったとのこと。
迷路は正しく進めば合計 8 個の褒美を食べる
ことができるというものであった。
全てのラットが迷路を修得したところで半数の
ラットを脂肪分 55 % の高脂肪の餌に切り替えたところ、
一度も間違えずにありつけた褒美の数は 4 ~ 5 個と
正解率が下がったという。
通常の餌を食べ続けたラットが一度も間違えずに
獲得できた餌の数は平均で 6 個以上だった。
また、回し車の訓練を受けていたラットの餌を
数日間高脂肪のものに変えるとパフォーマンスが
3 割も下がったとのこと。さらに実験期間の
5 日間の終わりにはパフォーマンスは半分
にまで下がったという。
血液が脂肪過多になると余分な脂肪を排除する
ために代謝を悪くするタンパク質が放出され、
筋肉の酸素消費効率が下がり運動能力の低下に
繋ると考えられると研究チームは指摘している。
脂肪分の多い食事は長期的にみると肥満や
心臓疾患に繋がる恐れがあるということは
これまでも研究されてきたが、今回の研究では
短期間に脂肪分を多く摂取することでも
身体能力の低下が引き起こされることが
明らかになったとのこと。
なお、研究チームは人間でも同様の研究を
行っており、実験データはまだ公表されていないが、
ラットでみられた結果と同様の結果が人間でも
みられるとのこと。
定期的な運動を行っているため食事の脂肪分に
さほど気を使わない人々もいるかもしれないが、
パフォーマンスを考えると高脂肪な食事は
避けるべきとのことだ。
---------------------------------------
長期であれ、短期であれ、いずれにしても、高脂肪な
食事は、避けるべきだそうですよ。
リンク先の写真には、ハンバーガとフライドポテトが
載ってましたが、動物性脂肪ということでしょうね?
気をつけてください。
| 固定リンク
「医療関連ニュース」カテゴリの記事
- iPS細胞由来の免疫キラーT細胞を用いることで悪性リンパ腫の治癒に成功〜難治性NK細胞リンパ腫に対する新規細胞治療法へ期待〜 (2019.10.14)
- 炎症反応を強力に抑える活性イオウ誘導体の開発に成功(2019.04.16)
- 皆保険制度の国で在住外国人に健康格差の懸念 ~ 富裕層対象の医療政策導入で悪化の恐れ日本人医師グループが英医学誌で注意を促す ~(2019.03.13)
- 脳腫瘍に対するウイルス療法の医師主導治験で高い治療効果を確認―日本初のがん治療ウイルス薬の製造販売承認申請へ―(2019.02.18)
- 国内初の医師向けオンライン診療手引書が完成 -安全で質の高い遠隔医療の普及に向けて-(2019.01.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント