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2009年7月 7日 (火)

タイサブリ(ナタリズマブ)最新情報

東北大学大学院医学系研究科 多発性硬化症治療学寄附講座ブログ
に下記情報がありましたので、載せておきます。


タイサブリ(ナタリズマブ)最新情報


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昨日、米国のBiogen Idecからタイサブリ(TysabriR)に関する最新の情報が発表されました。今年の3月末までに、全世界で56,700人の患者がタイサブリを使用したそうです。
2006年6月にFDAが再認可したのち、24,900人が1年以上使用しており、14,400人が1年半以上、6,800人が2年以上使用しています。

現在使用中の患者さんは全世界で約40,000人で、そのうちの20,800人は米国で市販後投与を受けています。18,500人は米国以外の国で投与され、世界中で600人が臨床試験において投与を受けているそうです。

重篤な副作用として問題になっている進行性多巣性脳症(PML)の発症が先月3例報告され、これでタイサブリによるPMLの発症は10例になりました。先月発症した3例はいずれも治療開始から2年以上経過しており、長期投与におけるPML発症リスクの増加が懸念されるところです。
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治療開始から2年以上経過していても、PMLを発症する例が
あるのですね。効果のある薬だけに残念です。
これも、要注意です。

原因の解明が急がれます。

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