幹細胞を利用した “生物学的ペースメーカー”
幹細胞を利用した “生物学的ペースメーカー”
[2009年7月22日/HealthDay News]
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ヒト脂肪組織由来の幹細胞によって、
現在ペースメーカーを用いて治療されている
心臓の伝導障害を改善できる可能性のあることが
日本の研究チームにより示され、米ネバダ州
レイクラスベガスで開催された米国心臓協会
(AHA)基礎心血管科学(BCVS)年次集会で
報告された。
褐色脂肪組織から得られる間葉系幹細胞
(MSC)は、骨、ニューロン、筋、肝および
脂肪細胞などのさまざまな細胞に成長できる
ことがわかっている。
今回の研究では、この細胞を単離した後、
自発的に拍動する細胞群を培養することに成功。
心臓の筋線維に似た管状の細胞群が認められると
同時に、どの細胞にも蛋白(たんぱく)などで
心臓ペースメーカー様細胞との類似性がみられた。
「この知見から、褐色脂肪由来の間葉系幹細胞から
抗不整脈治療に有用な細胞が得られる可能性が示される」
と高橋氏は述べている。
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Good Newsですね。
電子ペースメーカーなしで良くなる可能性が
出てきたということです。
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