強くて超薄「ナノばんそうこう」開発 手術で臓器接着
強くて超薄「ナノばんそうこう」開発 手術で臓器接着
2009年7月7日14時44分 朝日新聞
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厚さが市販のばんそうこうの10万分の1という超薄膜で
肺などの軟らかい組織を接着できる手術用「ナノばんそうこう」を
早稲田大、防衛医大などのグループが開発した。
液晶などの基板技術に使うナノテクを自然分解性の高い
生体材料に応用した。
独専門誌アドバンスド・ファンクショナル・マテリアルズ(電子版)に
発表した。
イヌを使った実験では、肺の周囲を覆う胸膜にできた
直径約6ミリの穴を、2センチ角のナノばんそうこうで覆うと、
7日後には覆った傷口に血管ができはじめ、
30日後にはきれいに治った。
従来の手術で使われてきた血液成分を使った生体のりでは、
治療部分に癒着が起きやすい欠点があったが、
傷口に密着するナノばんそうこうで癒着はおきなかった。
グループでは、さらに安全性の検証を続け、
3年後の治験開始を目指す。
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素晴らしいですね。
3年後の治験開始は、もっと早くならないのでしょうか?
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