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2009年7月28日 (火)

日本から製薬会社の研究開発拠点が消える

[Part2]日本から研究開発拠点が消える
外資の関心薄れ、国内大手も海外シフト

July 28 , 2009 The Asahi Shimgun GLOBE


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 07年以降、外資系製薬会社の日本離れが進み、
つくばの3研究所を含む5研究所が閉鎖、
今残るのは神戸にある独べーリンガーインゲルハイム社の
1カ所のみだ。

 国内の製薬会社でつくる日本製薬工業協会のシンクタンク、
医薬産業政策研究所の八木崇は「医療費抑制のための薬価
切り下げで国内市場の伸びが見込めないうえ、
治験や人件費のコストが高い。

 今は成長市場の中国やシンガポールに注目が集まっている」
と指摘する。

 日本の医薬品市場は7兆円規模で世界2位を保つが、
シェア(9.9%)は10年前の半分程度だ。
 国内の製薬大手4社を見ても売上高の5割前後は海外。
 世界シェア約4割の最大市場、米国を中心に海外シフト
を進める。

 6月末、糖尿病新薬の承認を米食品医薬品局(FDA)
から見送られ、大きな痛手を受けた武田薬品工業は今年、
グローバルな研究開発の体制を再編。
 「医薬開発本部」を米・イリノイ州に移し、
研究開発の最高責任者を米国常駐とした。

 米国は世界最大の市場というだけでなく、
新薬の審査・承認で他国にも大きな影響力を持つ。
 そこでの情報収集が不十分だったという反省から、
「FDAに近いところにいないと後れを取る」
という危機感を募らせた結果だ。

 アステラス製薬も昨年、米国に子会社を設立して、
日本から開発の中心を移した。
 エーザイは6月末、研究開発から生産までを担う
欧州の拠点を英国に新設した。

 さらに、次代の創薬で中心になる高度なバイオ技術でも、
欧米のベンチャー企業が規模や実績で日本を大きく
リードする。

 米国では、年間の新薬承認数でバイオベンチャー発の
案件が03年にビッグファーマ上位15社の合計を上回った。

 だが、日本では大学発ベンチャーが相次いで倒産する
など成功例が少ない。

 製薬会社で実務経験を積んだ人材が外に出てこないことや、
長い時間がかかる新薬開発へ投資を促す環境が
整っていないことが背景にある。

 カネボウの研究所を起源とするバイオベンチャー、
カルナバイオサイエンス(神戸市)社長の吉野公一郎は
「ようやくビジネス経験のある人材が起業するベンチャーも
出始めた。

 環境を変えるためには、一つでも多く成功例を出す
しかない」と語る。
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大変に厳しい状況ですね。
遠からず、日本から製薬会社の研究拠点は、
存在しなくなるでしょう。

今の日本の環境では、やむを得ないと思います。
環境を変えるためには、一つでも多く成功例を出すしかない。
とは思いますが、ハードルが高すぎる。

残念な状況です。

日本の経済活動活性化の道筋を、偉い人達は
どう考えているのだろうか?

ベンチャー企業がどんどん出てくるような環境に
しないとだめだと思うのですが、

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