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2009年7月25日 (土)

骨髄異形成症候群の発症原因が明らかに

骨髄異形成症候群の発症原因が明らかに
更新:2009/07/21 21:16   キャリアブレイ

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 難治性の血液がんの一種である骨髄異形成症候群(MDS)
について、東大医学部附属病院の小川誠司特任准教授
らの研究グループは、C-CBLと呼ばれるがん抑制遺伝子の
異常が発症原因の一つとなっていることを突き止めた。
 研究結果はこのほど、英国科学雑誌「Nature」の
オンライン速報版で公開された。

 骨髄異形成症候群は、しばしば急性骨髄性白血病に
進展する難治性の血液がん。
 日本でも近年増加傾向にあるが、現時点では骨髄移植
以外に有効な治療法が知られていないという。

 研究では、骨髄異形成症候群検体のゲノムの異常を
詳細に解析。
 その結果、骨髄異形成症候群はゲノム異常の観点から
幾つかの亜系に分類できることや、この亜系の一つの
病型ではC-CBLが変異していることなどが分かった。

 また、正常なC-CBLは本来、チロシンキナーゼという
酵素を分解調節することで造血細胞の増殖を抑制する
働きを持ち、がん抑制遺伝子として機能するが、
変異した異常なC-CBLを細胞に導入すると、細胞ががん化し、
腫瘍を形成することが判明。本来のがん抑制遺伝子から、
造血細胞の増殖を促進するがん遺伝子へと変化し、
これが骨髄異形成症候群の発症にかかわっていることが
明らかになったという。

 研究グループでは、活性が抑えられなくなった
チロシンキナーゼを阻害する薬剤が将来開発されれば、
C-CBLの変異のある難治性骨髄異形成症候群の
有効な治療薬剤となる可能性もあるとしている。
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ちょっと良いニュースですね。

まだ、治療に実際に使用できる薬が開発された訳では
ないので、時間は、かかりそうですが、期待しましょう。

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