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2009年7月31日 (金)

インフル薬にお茶の力 カテキン加工、タミフルより効果

インフル薬にお茶の力 カテキン加工、タミフルより効果
2009年7月31日10時59分 朝日新聞


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 緑茶に含まれるカテキンを加工してインフルエンザ
治療薬に応用する技術を、大阪大学と
横浜市衛生研究所の共同チームが開発した。
 季節性インフルエンザや鳥インフルエンザで
効果が確認された。
 感染を防ぐ作用もあるため、鼻やのどに噴霧する
予防薬への応用も期待できるという。
 製薬会社と実用化を目指す。

 開発に利用したのは、緑茶に多く含まれている
エピガロカテキンガレート(EGCG)という
カテキンの一種。
 カテキンは茶の渋み成分で、EGCGがウイルスの
働きを抑えるのは以前から知られていた。
 だが、そのまま飲むと、体内ですぐに分解され、
効果がなくなってしまう。

 このため、研究チームは、体内での分解、
代謝を抑える作用のある脂肪酸と合成することで、
EGCGが分解されずに、ウイルスの感染や
増殖を抑える技術を開発した。
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これまたGood Newsですね。

>作用からみれば、新型インフルエンザにも
>効果が期待できる。
>茶葉から大量に抽出でき、安価で副作用も少ない」

ということです。

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京大、3次元フォトニック結晶で光の閉じ込めに成功

京大、3次元フォトニック結晶で光の閉じ込めに成功
(掲載日 2009年07月16日)日刊工業新聞 Business Line


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 京都大学大学院工学研究科の野田進教授と
石崎賢司博士課程学生らは、人工的な立体の
周期構造を持つ3次元フォトニック結晶の表面に、
光を安定的に閉じ込めることに成功した。

 表面の構造を変化させ、任意の場所に光を
点の状態で存在させられることも確かめた。
 光を柔軟に制御できれば太陽電池や
発光ダイオード(LED)、バイオセンサー
などの高効率化、高精度化につながる。


 科学技術振興機構の研究プロジェクトの成果で、
16日発行の英科学誌ネイチャーに発表する
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期待できそうですね。

詳細は、こちらのリンクをどうぞ、

3次元フォトニック結晶の「表面」における光制御に成功
2009年7月16日 科学技術振興機構(JST)京都大学

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糖尿病治療薬の新しい標的分子を発見

糖尿病治療薬の新しい標的分子を発見
―新たな血糖降下薬開発にはずみ―

平成21年7月31日
科学技術振興機構(JST)
(広報ポータル部)
神戸大学

詳細はリンクを見てください。

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 JST目的基礎研究事業の一環として、神戸大学
大学院医学研究科の清野 進 教授らは、糖尿病治療薬の
新しい標的分子を発見しました。

 糖尿病患者は世界規模で増加の一途をたどっており、
その治療にはさまざまな血糖降下薬が使用されています。
 中でもインスリンの分泌を刺激するスルホニル尿素
(SU)薬注1)は現在、最も広く使用されている
糖尿病治療薬の1つであり、日本では約100万人以上の
糖尿病患者がこの薬による治療を受けていると推定されます。

 これまでSU薬の標的分子としては、β細胞膜上に
存在するSU薬の受容体が唯一知られていました。

 本研究グループは今回、インスリンを分泌する
膵臓β細胞内のシグナル伝達分子cAMP注2)を
感知するたんぱく質「Epac2」注3)と結合する分子を
探した結果、SU薬がEpac2と結合することを発見しました。
 Epac2を欠損しているマウス注4)では、SU薬による
インスリン分泌作用や血糖降下作用が明らかに弱まりました。
 これらの研究により、SU薬の標的としてSU受容体の
ほかにEpac2も重要であることが明らかになりました。

 最近、インスリン分泌を促すホルモンである
インクレチン注5)を利用した新しい糖尿病治療薬が
多くの製薬企業で開発されています。
 それらの薬は特に日本人の糖尿病に効果があるとされ、
非常に注目されています。
 本研究グループは、インクレチンによる
インスリン分泌増強作用においても、Epac2が関与する
メカニズムが重要であることをすでに突きとめており、
Epac2が糖尿病に対する創薬の新しい標的分子になる
ものと期待しています。

 本研究成果は、2009年7月31日
(米国東部時間)発行の米国科学雑誌「Science」
に掲載されます。

 SU薬は現在最もよく使用されている糖尿病治療薬の
1つです。

 これまでSU薬の標的としてはSU受容体しか知られておらず、
SU薬のインスリン分泌刺激作用はSU受容体を介した
メカニズムですべて説明されていましたが、
今回の研究成果によりSU薬のインスリン分泌刺激作用には
Epac2を介するメカニズムも重要であることが明らかに
なりました。
 これはSU薬による糖尿病治療を新しい視点から提示する
予想外の発見であり、医療現場に大きなインパクトを
与えるものと思われます。

 さらに現在、インクレチンの作用を利用して
GLP-1アナログ注14)やDPPIV阻害薬注15)など
新しい糖尿病治療薬が開発されています。
 これらの糖尿病治療薬は特に日本人の2型糖尿病に
有効であるとされています。
 インクレチンの作用もEpac2を介するメカニズムが
重要であることを合わせて考えると、
Epac2は糖尿病治療に対する新たな創薬の
標的として期待されます。
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これもGood Newsですね。

>SU薬による糖尿病治療を新しい視点から提示する
>予想外の発見であり、医療現場に大きなインパクトを
>与えるものと思われます。

ということですので期待しましょう。

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幹細胞を利用した “生物学的ペースメーカー”

幹細胞を利用した “生物学的ペースメーカー”
[2009年7月22日/HealthDay News]

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 ヒト脂肪組織由来の幹細胞によって、
現在ペースメーカーを用いて治療されている
心臓の伝導障害を改善できる可能性のあることが
日本の研究チームにより示され、米ネバダ州
レイクラスベガスで開催された米国心臓協会
(AHA)基礎心血管科学(BCVS)年次集会で
報告された。

 褐色脂肪組織から得られる間葉系幹細胞
(MSC)は、骨、ニューロン、筋、肝および
脂肪細胞などのさまざまな細胞に成長できる
ことがわかっている。
 今回の研究では、この細胞を単離した後、
自発的に拍動する細胞群を培養することに成功。
 心臓の筋線維に似た管状の細胞群が認められると
同時に、どの細胞にも蛋白(たんぱく)などで
心臓ペースメーカー様細胞との類似性がみられた。
 「この知見から、褐色脂肪由来の間葉系幹細胞から
抗不整脈治療に有用な細胞が得られる可能性が示される」
と高橋氏は述べている。
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Good Newsですね。

電子ペースメーカーなしで良くなる可能性が
出てきたということです。

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レアメタル、独り勝ち中国と“無教養”日本

レアメタル、独り勝ち中国と“無教養”日本
2009年7月29日(水) 日経ビジネスONLINE

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 2008年の世界におけるタンタル生産は、豪州30%、
ブラジル14%、モザンビーク13%、モザンビーク以外の
アフリカ24%、中国8%、カナダ4%、ロシア3%、
合計生産量はタンタル酸化物として430万ポンド
(約1952トン)であった
(出所:USGS=アメリカ地質調査所)。


"豪州を買い漁る中国"

 タンタルでは世界一の生産量を誇る豪州に、
ライナス・コーポレーション(Lynas Corp. Ltd)
という、タンタルを含むレアメタル
そしてレアアースの探鉱・開発会社がある。
 このライナスを最近、中国の国営非鉄金属鉱山会社
(China Non-Ferrous Metals Mining(Group)Co.,Ltd=CNMC)
がその支配下に置いた。
 ライナスの負債肩代わりと借り入れ保証と51.6%の
株式取得の組み合わせによるものである。
 取引総額は3億6600万米ドルである。
 同社の保有する資源は西豪州にあり、レアアースは
世界で最も豊かな鉱床で推定埋蔵量770万トン、
タンタルを含めレアメタルは鉱石にして
3770万トンあると言う。

 中国が買収したのはそれだけではない。
 2月には豪州のレアメタル会社アラフラ・リソーシス
(Arafura Resources Ltd)の株式25%を、
やはり政府系の東中国探鉱・開発公社の傘下にある
江蘇東方中国非鉄金属投資会社
(Jiangsu Eastern China Non-Ferrous Metals
Investment Holding Co.,Ltd=JIH)という
長たらしい名前の会社が2400万豪ドルで
取得することで合意した。

 さらに、世界の鉱業界を驚かせたのは、
6月、中国の投資会社China Investment Corporation
(CIC)が、カナダの大手鉱山会社で、
亜鉛では世界1位のテック・リソーシス
(Tech Resources Ltd)の株式約17%を15億ドルで
取得したことである。
 同社もカナダでタンタルほかレアメタル、
レアアースの探鉱・開発に乗り出しており、
有望な鉱床を持っている。

 CICはこれまで、米金融大手モルガン・スタンレー
など主に金融機関に投資していたのに、
投資先を変えてきたことが注目される。

 これらの投資から明らかなことは、中国が
世界中で鉄鉱石、銅、ニッケル、コバルトなど
産業の基盤となるメタル資源だけではなく、
レアメタル、レアアースといった希少資源の
囲い込みも国ぐるみで積極的にやり始めた
ということである。

 中国は、レアアースとタングステン、
アンチモンなど一部レアメタルでは世界一の
埋蔵量を持ち、レアアースは世界の95%の
生産量を誇っている国である。


"社会保障や教育医療よりも資源"

 ところが近年、こうした希少資源の輸出規制を
強化してきているのである。

 輸出関税を10%から15%に上げ、1年前200社
あった輸出業者が2009年には20社に絞られている。

 「中国のレアアースの埋蔵量は、20年前には
世界の88%であったが、2008年には52%に落ちている。
このまま、無秩序に輸出すれば20~30年後には
資源が枯渇してしまうから、今は外国の資源確保に
懸命なのだ」と政府当局者は言う。

 問題は、中国による寡占支配が進み、供給と価格が
コントロールされることである。
 すでに、去る6月23日にはレアメタル、レアアースの
輸出規制に対して米国とEU(欧州連合)が
WTO(世界貿易機関)に提訴した。

 レアアースは、レアアースメタルともいわれ、
同じ鉱床にある17種類のメタルからなる。

 中国はすでにメタル資源では世界最大の消費者で
あると同時に最大の保有者になったと言える。

 2009年6月、イタリアのラクイラで行われた
主要8カ国(G8)サミットの終わりに、
バラク・オバマ米大統領は会議を総括して、
1つの重要な結論を述べた。

 「これから中国、インドそしてブラジルのような
メジャーパワー抜きで、グローバルチャレンジを
どうにか解決できると我々が考えることは
間違っていると、私には思える。
 世界経済における、これら新興国によって
果たされる役割が大きくなりつつあることが
明白であると考える時が来たのだ」


"中国が鉱物資源を支配する"

 レアメタルの話に戻ろう。

 中国は、世界一のレアメタル、レアアース
メタル資源を持っていても外国にあれば取りに行く。
 自国の資源は輸出規制でグリップをしっかり
強めながら。

 例えば、電気自動車用のバッテリーとして世界で
開発競争が激しくなっているリチウムイオン電池に
必要なリチウム。
 中国ではチベット自治区に発見され、世界の埋蔵量の
10%に相当し、将来とも自国に必要な量は
保有しているはずだ。

 それにもかかわらず、世界の50%のリチウム資源を
保有し、そのほか未開発のメタル資源も多い
ボリビアに急接近し、探鉱・開発協定を結び、
資金供与を決めている。
 やすやすとチベットにあるリチウムを安く
供給してくれることはないはずだ。

 日本は現状では世界一の生産量のチリに
頼らざるをえない。
 しかし、電気自動車用の電池を作るのに
必要なリチウムの量は、携帯電話やパソコンの
電池に使われる量とはケタが違う。
 価格が高騰するのは目に見えている。
 さすがに危機感を持った日本の商社が
今ボリビアで開発輸入を計画している。

 日本が中国に首根っこを押さえられている
重要なレアアースも中国南部において世界の
生産量の95%を占めているにもかかわらず、
中国は前述のように豪州の企業買収に走る。

 これにひきかえ、日本の資源確保がすべて
後手後手になるのはどうしてであろうか。
 それは、資源というと石油などエネルギー資源と
考える風潮、いわば“資源無教養”の国になって
しまった結果だと思う。
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なにか、恐ろしい話ですね。
本当に、日本の指導者は、鈍感で困る。

国防もなにも、あったものではないとさえ
思えてくるのだがどうでしょうか?

日米安保などは、この種の問題には、無力、
行く末は、見えている。

困ったものです。

どうするつもりなのか?

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人類はどこから来たのか?

人類はどこから来たのか?
2009年7月31日(金) 日経ビジネスONLINE

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 現在、世界の人口は68億人、国連人口部が発表した
「世界の将来人口推計」2008年度改訂版によると、
2050年には91億人に達するといわれています。
 しかし、現生人類がアフリカの片隅で誕生したとき、
ほんの小さな集団でしかありませんでした。

 その20万年のあいだに、人類は移動を繰り返し、
ときには孤立したり、集団同士が争ったりしながら、
種として成長を続けました。
 アフリカで暮らしていた現生人類の祖先が
アフリカ大陸を離れて世界に広がっていったのは、
今から5万年以上前のこと。

 人類の遺伝子情報、すなわちヒトゲノムは、
世界中のどの人でも99.9%まで一致します。
 残り0.1%のDNAが、目の色やどんな病気にかかりやすいか、
といった個人差を生み出しているのです。
 進化の歴史のなかで、まれにこの0.1%のDNAに
無害な変異が起きることがあります。
 するとその変異は子孫にも延々と受け継がれていき、
同じ変異(マーカー)を持つ者同士は、何十、
何百世代を経ても同じ祖先を持つことがわかります。
 こうしてより多くの人のマーカーを比較することで、
人類の遠い祖先までさかのぼることができるのです。

 現在、地球上にすんでいる人類は、さかのぼれば
15万年前にアフリカにいた一人の女性
「ミトコンドリア・イブ」に行き着くといわれています。
 女性が一人しかいなかったというわけではなく、
娘から母へととぎれることのない遺伝子の連鎖を
たどっていくと、ミトコンドリア・イブが
人類の母ということになるのです。
 同様に男性の遺伝子をたどっていくと人類の父
「Y染色体アダム」にたどりつきます。

 こうした人類の旅してきたルートを知るべく、
ナショナル ジオグラフィック協会では
米IBM社の協力のもとで「ジェノグラフィック・プロジェクト」
という一大調査を実施しています。
 現在世界中に住む人が持つ遺伝子情報を調べることで、
はるか昔の大移動の記録を探ろうというものです。
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興味があります。
人類の祖先って、アフリカの片隅で誕生したんですね。
その人たちが、世界に広がっていった。
当然、歩いて、すごいですね。

寒いところも、暑いところもあったはずなのに、
不思議な気がします。
一部の冒険心の強い人達が移動していったのかな?

日本科学未来館7階 みらいCANホールでの講演にも
興味がありますが、遠いので行きません。
近くであれば、行くのですが、

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2009年7月29日 (水)

介護認定基準、半年で再修正へ 軽く判定される傾向受け

介護認定基準、半年で再修正へ 軽く判定される傾向受け
2009年7月29日1時18分 朝日新聞


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 介護保険サービスをどれだけ受けられるかを決める
「要介護認定」の基準が、大幅に修正されることになった。

 基準は4月に改定されたばかりだが、必要なサービスを
受けられない人が増え、厚生労働省は見直すことを決めた。

 修正により、4月の改定で抑えられたサービス利用が
以前のレベルまで戻る見通しだ。10月からの実施を目指す。

 修正案でシミュレーションしたところ、ほぼ4月改定前
の状況に戻ったという。

 「軽く判定される」という批判を受け、4月の基準改定後、
以前からの利用者に対しては、従来の要介護度にできる
経過措置が取られた。

 しかし、新規に要介護認定を受ける人はその対象外。
 10月以降の更新時期まで、利用できるサービスは
現在のままだ。

 旧基準は、利用者の身体状況を調べる担当者の主観に
左右されやすいと指摘されたことから、厚労省は改定を
検討。

 改定前に、内容を自治体に示したところ、
「軽く判定され、介護サービスを使えなくなる人が出る」
と懸念の声があがった。

 ケアマネジャーらは改定延期を求めたが、4月改定を
前提に自治体が担当者の研修や介護保険のシステム
切り替えを進めていたため、予定通り実施された。

 基準を再び見直すにあたって自治体は、
改めて担当者の研修をしなければならない。
 半年たらずの間に基準が2度変わることになり、
現場での混乱が予想される。

 厚労省はこれまで、「基準改定の影響で要介護度が
軽くなる」という指摘に否定的だった。

 しかし、今回の調査結果を受けて、今後、利用者が
必要なサービスを受けられるよう大幅な修正を決めた。
(中村靖三郎)
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情けない話です。

実施以前から指摘を受けていながら、強行、
結果は、予想通りで、世の批判をかわせず、
やむなく、修正に応じた。
というところです。

介護現場軽視の結果、混乱を招いた責任は?
といっても、なんにもならないでしょうね。

きちんと財源の確保を具体的に出来る
政党が出ない、というか、それが出来る
政治家が出てこないと、いつまでたっても
似たような話が続くと思います。
税源の使い道の優先順位の付け方も同じ。

自由民主党は、今までの結果からみれば、
明らかに失格ですが、民主党も無駄の排除
だけでは、無理があると思います。
そんなに簡単に、改革ができるはずがない。
税源の使い道の優先順位の付け方もいまいち。

無理なものは、無理なのです。
国民は、そんなにバカではないと思いますが、

既に、麻生政権が大借金を膨らませている。

その状態なのに、入るが計れているようには
見えない。

財政再建と福祉は、両輪です。
一方が欠けては前に進みません。

その為の政策が不十分です。

国家が破綻しませんか?
会社なら、もうとっくに破産です。

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iPS細胞の登場がES細胞研究に及ぼした影響

iPS細胞の登場がES細胞研究に及ぼした影響
掲載日 : 2009年7月28日 iPSトレンド


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 ES細胞の研究は世界中で継続して行われており、
山中教授も新たにES細胞を用いた研究を開始する
と発表しています。

 今回はiPS細胞の登場がES細胞研究に与えた
影響について見ていきましょう。

 iPS細胞を樹立した後、山中教授はES細胞の研究と
iPS細胞の研究は両立して進めるべきだという主張を
しています。

 理由としては、iPS細胞の安全性が確認できるまで
には少なくとも数年の時間が必要だからです。
 その間ES細胞の研究がストップしてしまうと、
もしiPS細胞の安全性に重大な問題があることが判明
した場合にはES細胞の研究を再開することとなり、
結果的に再生医療の実現が遅れてしまうことに
繋がる可能性があるのです。

 また、学術研究という観点からは、既に知見が
積み上げられているES細胞と、研究が始まってからの
期間が短いiPS細胞で観察された現象を比較することで、
得られたデータの信頼性が増すということもあります。

 このような点は研究者の間では正しく認識されており、
冒頭のようにES細胞の樹立研究が世界中で継続されて
います。

 PubMed(世界最大の生命化学系論文のデータベース)
によれば、iPS細胞(induced pluripotent stem cell)、
ES細胞(embryonic stem cell)をキーワードとして含む
論文数は、マウスでのiPS細胞が樹立された2006年8月、
ヒトでのiPS細胞が樹立された2007年11月以降も
増え続けていることが分かり(図1)、
ES細胞研究は継続して行われているのです。

 以上のことからES細胞についての研究の重要性を
認識して頂けたかと思いますが、実は日本国内で
ES細胞の研究を行うことは非常に困難です。

 山中教授のグループがES細胞の研究も開始すると
発表したのは、つい5ヶ月前の2009年3月です。

 ES細胞に付きまとう倫理的な問題に対し、
日本政府は研究を行う施設で設置した倫理委員会の
審査と、国での審査という2重審査を義務化して
きました。

 これに対して山中教授や冒頭の中辻教授を含む
多くの幹細胞研究者が「日本でも研究を迅速に行える
体制が必要」と訴え続けてきました。

 山中教授に取材をしたTime誌の記者Leo Lewisが
ブログで公開した山中教授のコメントによれば、
「日本でヒト幹細胞についての1つの実験を行う
ためには、500ページにわたる書類を提出する
必要があり、書類作成に1ヶ月、審査に更に
1ヶ月かかるので、イギリスのライバル研究室では
その間に10の実験が出来てしまう
(英語を和訳、一部意訳)」と述べています。

 日本はマウスのES細胞については世界
トップクラスの研究成果を挙げているにも拘らず、
ヒトES細胞についての研究はなかなか進まない
状況が続いていました。

 そこで、2009年3月17日に行われた文部科学省の
専門委員会で、ヒトES細胞の作成、使用、分配に
関する指針を改正し、これまでの2重審査を
研究実施機関での審査及び国への届出のみ
とすることや、研究機関が外部の倫理委員会に
審査を委ねることを認めるなど、ヒトES細胞
使用時手続きを簡略化する方針を決めました。
 これによって日本国内でもヒトES細胞研究が
より活性化すると考えられます。

 また、ES細胞の樹立に際して、倫理上の問題を
克服する技術的発展も起こっています。

 Advanced Cell Technology社(ACT)のRobert Lanza
らのグループは、胚の発生能を損なうことなく、
ES細胞を樹立する技術をマウスとヒトの両方で開発
しました。

 同研究グループは2008年に入り、受精卵の発生能を
損なうことなくES細胞を樹立することに成功した
と発表しています。

 これらのように、倫理的問題を回避しつつ、
新たにヒトES細胞を樹立する方法が確立されつつ
あります。

 このように、再生医療の実現に向け、ES細胞と
iPS細胞の研究がお互いを刺激しつつ、補完しつつ
進んでいく体制が整いつつあります。

 今後も、研究の同行に注目が集まりそうです。
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こういうことも、知っておかないといけませんね。

ES細胞とiPS細胞の研究は、両立して継続すべきなの
でしょう。

日本国内の研究環境も少しずつ変わって
来ているようですので見守りましょう。

もう少し、先端を切って研究が進むように、
政府も、もっと積極的になって欲しいものです。

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「逆転×逆転」で、夢のエンジンが動く

「逆転×逆転」で、夢のエンジンが動く
マツダ「SISS(スマート・アイドリング
・ストップ・システム)」(その1)

2009年7月29日(水) 日経ビジネスONLINE


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 燃焼だけでエンジンをかける――。それは、120年以上の
歴史を持つガソリンエンジンの開発を手がける技術者
たちにとって、決してかなうことのない夢だった。

 燃焼だけでは、ピストンの初動に必要なパワーは得られない。
 だから、燃焼だけでエンジンをかけるのは不可能だった。

 「乗れば分かります。マジックなんですよ。
 スターターモーターなしでエンジンがかかるっていうのは。
 何せ無音でクルマが動き出すのですから」

 マツダのプログラム開発推進本部主査、猿渡健一郎は
目を輝かせる。

 不可能を可能にした技術。それは、SISS
(スマート・アイドリング・ストップ・システム)と名づけられた。
 これにより、マツダは2006年、第16回日経BP技術賞の
機械システム部門賞を受賞した。

 それから3年後。マツダは、新型「アクセラ」で、
初めてアイドリングストップ機構を搭載したモデルを
市場に投入した。

 アイドリングストップは、停車時の燃費を削ることができる。
 このため「環境対応車普及促進税制(エコカー減税)」
及び「環境対応車普及促進対策費補助金(エコカー補助金)」
の対象となった。

 6月に発売してから約1カ月で累計受注台数は7640台。
 月間販売目標2000台の3.8倍となる好調ぶりだ。
 このうち、アイドリングストップ機構搭載モデルが
半分を占めるが、これも「当初の見込みを上回っている」
(マツダ)という。

 ただ・・・。アイドリングストップ機構の名前は
「i-stop(アイ・ストップ)」。
 調べてみると、燃焼だけでなく、「モーターアシスト」
との組み合わせでエンジンを再始動させている。
 モーターアシストは、スターターモーターのような役割だ。

 やはり、燃焼だけでエンジンを再始動させるのは
無理だったのか。
 猿渡に水を向けてみたところ、こんな答えが返ってきた。

 「結果的には燃焼だけでエンジンをかけられなかったん
ですねって、みなさんからよく言われるんですけれど。
 実際には、欧州で試作車を動かした時も、
SISSのエンジンは全く問題ありませんでした」

 せっかく技術者たちの永年の夢だった「燃焼による再始動」
の技術が実現しながら、なぜアクセラでは採用していないのか。
 ここには、技術者の夢と消費者の満足という狭間で
決断を迫られた技術者の姿があった。

・・・・

逆転の発想で不可能を克服

 少し時計の針を巻き戻そう。

 そもそも燃料だけでエンジンを動かそうと考えた
ことがないから、開発の基礎となるデータがない。
 そこから作業は始まった。

 燃料はちゃんと燃えたし、エンジンは動き始める。
 だが、いつもおよそ半回転で止まってしまった。

 どうしても「上死点」を越えられなかった。

 「逆回転にしてみてはどうだ」

 別のシリンダーを燃焼させた動力で、いったん
エンジンを逆回転させる。
 これで目的のシリンダー内にあるピストンを持ち
上げて空気を圧縮して点火する
――これが山本のアイデアだった。

 ピストンがシリンダー内のある特定の位置にあれば、
逆回転による燃焼のみでエンジンを回せそうだ。
 この環境を整えて実際に試してみると、
見事にピストンは上死点を越えて、エンジンが再始動した。

 あえてエンジンを逆回転させる視点。
 この「逆転」の発想が、最初のブレークスルーだった。

次の逆転は、「エンジンを止める技術」

 喜ぶ田賀たちだったが、すぐに全く別の困難にぶち当たった。

 ピストンが特定の位置にあればエンジンが動く
ということは、逆に言うと、ピストンが特定の位置に
なければエンジンがかからないということになる。

 ピストンが特定の位置に来るように、思い通りに
エンジンを止めることができるのか。
 「そんな研究は、これまでありませんでした」と田賀は
苦笑する。
 それはそうだろう。
 普通は、エンジンをどう動かすかが研究目標なのだから。

 空気圧の調整とオルタネーターの併用で、
「エンジンを止める技術」を実現した。これが第2の
「逆転」だ。

 そして、2005年10月の東京モーターショー。
 満を持して、マツダは2つの「逆転」で実現した
“夢のエンジン”SISSを出展。業界の話題をさらった。

 この時、研究成果の例として、スターターモーターを
使った再始動では0.7秒かかるところが0.3秒に短縮できる、
法令により計測上の条件が定められた基準に基づく
「10・15モード燃費」では2.0リットルのオートマチック車
との比較で14%ほど改善できるといったデータを
発表している。

 ところが、アクセラのi-stopには、2つの「逆転」
の発想はない。
 代わりにモーターアシストが採用され、「燃焼のみ」
ではなく「燃焼メーン」の再始動になった。
 いったい何があったのか。
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ハイブリッド全盛の中にあって、よくやったと応援したい。

素晴らしい技術だと思います。

分野が違うとは言え、同じ技術者とて、

>いったい何があったのか?

興味があります。
つづきに期待したい。

どうして、SISSではなく、i-stopにせざるを
得なかったのか。

残念ですね。
ついにエンジンが動いた時、どんなに嬉しかったか?
それでも、最初の製品にその技術がのらなかったこと、
開発に携わった人の無念さが思われます。

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2009年7月28日 (火)

フィルム生産激減で遺跡発掘写真が大ピンチ

フィルム生産激減で遺跡発掘写真が大ピンチ
2009.7.26 00:46 産経ニュース


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 デジタルカメラ全盛時代にもかかわらず、古代遺跡の
発掘現場ではいまだに、フィルムカメラが活躍している。
 デジタルカメラで撮影した画像データを保存するCD
などは湿気や熱でデータが消える危険性があるためだ。
 しかし、昨年のフィルム出荷量は、10年前の1割近くに
激減し、遺跡写真に最適なフィルムの入手にひと苦労の状態で、
半永久的な保存が不可欠な文化財写真が危機にさらされている。

 坂本龍馬や近藤勇といった幕末の英雄たちを撮影した写真は、
色あせながらも現在に伝わっている。
 「(電子データではなく)写真なら150年以上保存できる
ことは歴史が証明している」と井上さんは強調する。

 一方、デジタルカメラの画質はフィルムとほとんど
変わらないものの、画像データを保存するCDやDVDは
割れるなどすると再生は不可能になる。
 さらに、デジタル技術の進歩がかえって保存の壁になっている。

 5~10年前まで使われていたフロッピーディスクや
MOディスクはすでに「時代遅れ」となり、
最新のデジタル機器に付属しておらず画像の読み込みは困難。
 井上さんは「デジタルは万能に見えても、
数十年後に画像を再現できる保証はない」と話す。
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ごもっともです。
今、画像は、CD-RとかDVD-Rとかに保存していると
思いますが、いつまで、もつのかは、わかりません。

かといって、複製を又作るのは、面倒!

ということで、実は、再現できる年月についは、
危ういと私も思います。

こまめにバックアップしかない?
ないと思う。

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肺がん:中皮腫や喫煙で起こる仕組み解明 岡山大チーム

肺がん:中皮腫や喫煙で起こる仕組み解明 岡山大チーム
毎日新聞 2009年7月27日 21時43分


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 アスベスト(石綿)吸入による中皮腫や喫煙など
による肺がんが起こる仕組みを、岡山大の中村栄三
・地球物質科学研究センター長らの研究チームが解明した。
 石綿やたばこ、粉じんに含まれる鉄が肺に入ると、
鉄を含む「フェリチン」というたんぱく質が形成される。
 フェリチンは大気中などにある放射性物質ラジウムを
集めて蓄積させ、がんを引き起こすという。
 28日付の日本学士院発行の自然科学系英文学術誌に論文が掲載される。

 研究チームの岡部和倫(かずのり)・国立病院機構
山口宇部医療センター呼吸器外科医長は
「肺のラジウム蓄積量を調べる技術や、肺のフェリチンを
溶かす薬剤を開発できれば、早期診断や治療につながる」
と話している。【下桐実雅子】
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ラジウムによる被爆とは、想像もつかなかった
ですね。

Good Newsです。

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日産、英国とポルトガルで自動車向けリチウムイオン電池の生産工場を建設

日産、英国とポルトガルで自動車向けリチウムイオン
電池の生産工場を建設

2009/07/22 マイコミジャーナル


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 日産自動車は、英国政府およびポルトガル政府と
共同で、自動車向けリチウムイオン電池の生産工場を
欧州に建設することを明らかにした。

 両国政府は、日産の両国での工場建設に財政支援
などによるサポートを実施する意向を示しており、
建設される工場により、将来の自動車および
自動車関連産業の発展を支える中心地として、
雇用の促進と技術セクタの向上を促し、
欧州におけるゼロエミッション車の生産・販売の
パイオニアとして、経済の活性化につながることを
期待しているという。

 一方、ポルトガルでは、工場建設予定地として
複数の候補地が挙げられており、最終的な候補地を
絞り込む段階にあるという。
 ポルトガル政府は、2008年11月にルノー・日産アライアンス
と2010年からゼロエミッション・モビリティ計画を実施する
ことで合意しており、、、
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自動車向けリチウムイオン電池と言えば、
これからの産業ですよね。
どうして英国、ポルトガルなんでしょうか?

国と国との、あるいはメーカと国との
合意に基づくものということですか?

何かメリットがあるのでしょう。

どうして、日本国内には、出来ないのでしょうか?

どんどん空洞化していっているような気がしますが、

人件費の問題ですか?

政治家は、企業減税しかいいませんが、
それだけではないはず。
どういう手をうっているのだろうか?

特に、これからの成長産業に対しては、
課題をしっかり把握して、空洞化を防がないと
いけません。

これからの産業育成のために、
手を打つべきところには手を、
予算をつけるべきところには予算をつけて、
もっとがんばらないと、

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日本から製薬会社の研究開発拠点が消える

[Part2]日本から研究開発拠点が消える
外資の関心薄れ、国内大手も海外シフト

July 28 , 2009 The Asahi Shimgun GLOBE


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 07年以降、外資系製薬会社の日本離れが進み、
つくばの3研究所を含む5研究所が閉鎖、
今残るのは神戸にある独べーリンガーインゲルハイム社の
1カ所のみだ。

 国内の製薬会社でつくる日本製薬工業協会のシンクタンク、
医薬産業政策研究所の八木崇は「医療費抑制のための薬価
切り下げで国内市場の伸びが見込めないうえ、
治験や人件費のコストが高い。

 今は成長市場の中国やシンガポールに注目が集まっている」
と指摘する。

 日本の医薬品市場は7兆円規模で世界2位を保つが、
シェア(9.9%)は10年前の半分程度だ。
 国内の製薬大手4社を見ても売上高の5割前後は海外。
 世界シェア約4割の最大市場、米国を中心に海外シフト
を進める。

 6月末、糖尿病新薬の承認を米食品医薬品局(FDA)
から見送られ、大きな痛手を受けた武田薬品工業は今年、
グローバルな研究開発の体制を再編。
 「医薬開発本部」を米・イリノイ州に移し、
研究開発の最高責任者を米国常駐とした。

 米国は世界最大の市場というだけでなく、
新薬の審査・承認で他国にも大きな影響力を持つ。
 そこでの情報収集が不十分だったという反省から、
「FDAに近いところにいないと後れを取る」
という危機感を募らせた結果だ。

 アステラス製薬も昨年、米国に子会社を設立して、
日本から開発の中心を移した。
 エーザイは6月末、研究開発から生産までを担う
欧州の拠点を英国に新設した。

 さらに、次代の創薬で中心になる高度なバイオ技術でも、
欧米のベンチャー企業が規模や実績で日本を大きく
リードする。

 米国では、年間の新薬承認数でバイオベンチャー発の
案件が03年にビッグファーマ上位15社の合計を上回った。

 だが、日本では大学発ベンチャーが相次いで倒産する
など成功例が少ない。

 製薬会社で実務経験を積んだ人材が外に出てこないことや、
長い時間がかかる新薬開発へ投資を促す環境が
整っていないことが背景にある。

 カネボウの研究所を起源とするバイオベンチャー、
カルナバイオサイエンス(神戸市)社長の吉野公一郎は
「ようやくビジネス経験のある人材が起業するベンチャーも
出始めた。

 環境を変えるためには、一つでも多く成功例を出す
しかない」と語る。
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大変に厳しい状況ですね。
遠からず、日本から製薬会社の研究拠点は、
存在しなくなるでしょう。

今の日本の環境では、やむを得ないと思います。
環境を変えるためには、一つでも多く成功例を出すしかない。
とは思いますが、ハードルが高すぎる。

残念な状況です。

日本の経済活動活性化の道筋を、偉い人達は
どう考えているのだろうか?

ベンチャー企業がどんどん出てくるような環境に
しないとだめだと思うのですが、

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2009年7月25日 (土)

脊髄小脳変性症の分子病態機序の解明

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 第50回日本神経学会総会は,2009年5月20日~22日に
仙台市(仙台国際センター)において開催されました.
 20日には平成20年度日本神経学会賞を受賞された
小野寺理先生による招待講演
「脊髄小脳変性症の分子病態機序の解明」がありました.
 最新の分子生物学的アプローチを示すとともに,
臨床を大切にすることの大切さ,そして当科の伝統の
素晴らしさを感じることができた講義でした.
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とのことなので、インタネットで検索してみました。
医師ではないので、詳細情報は、とれませんが、
下記の内容が出てきましたので、ご参考まで、


脊髄小脳変性症の分子病態機序の解明
臨床神経学
Clinical neurology. 49(1) pp.1?8 2009/1
日本神経学会


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 神経細胞の機能を維持するために,神経細胞の内部環境を
維持する品質管理機構の重要性が明らかとなってきている.
 とくに蛋白質と核酸の品質管理機構と神経変性疾患との
関係が注目されている.
 優性遺伝性脊髄小脳変性症の代表的な疾患である
ポリグルタミン病では,蛋白質の品質管理機構の異常が
推察されている.
 本症では,増大したポリグルタミン鎖が原因となるが,
増大ポリグルタミン鎖の細胞傷害性を持つ構造体は
明らかではなかった.
 われわれは,近接した蛍光物質間でおこる蛍光共鳴エネルギー
移動現象を利用し,増大ポリグルタミン鎖のオリゴマー状態を
可視化する方法を開発した.
 本法により,増大ポリグルタミン鎖が,平行βシート構造,
もしくは順方向性のシリンダー構造のオリゴマーを形成する
ことを示した.
 また,オリゴマーが,もっとも細胞傷害性が高い
構造体であることを示した。
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優性遺伝性脊髄小脳変性症の代表的な
疾患であるポリグルタミン病では,蛋白質の
品質管理機構の異常が推察されている。
ということです。


タンパク質の品質管理については、
2009年4月26日 (日)の投稿で、
「細胞内におけるタンパク質の品質管理の主役が明らかに」が、


増大ポリグルタミン鎖の細胞傷害性を持つ構造体については、
2009年4月28日 (火)の投稿の
「ポリグルタミン病の発症は、タンパク質の線維化加速で進行」
がその内容と思われます。


要するに、新しい内容の発表ではなさそうで、根本治療の
開発までには、まだまだハードルが高いということでしょうか?

関連する、京都大学 再生医療科学研究所の研究の一端を
紹介しておきます。
「細胞機能調節分野の研究」

最新の研究が今、どうなっているのか?
素人には、入手することも、理解することも、難しいです。

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接遇について

接遇については、初めて、ついこの前のテレビ番組
「エチカの鏡」で知りました。

知らない人が多いのではないでしょうか?

もしかしたら、知らなかったのは、私だけだった
のかもしれませんが、

接客業に関する人達だけでなく、全ての人が知って
おくべき内容なのではないかと思いました。

人は一人では生きていけません。
必ず、誰かと接して生きています。

そうであれば、どう接して行くのが良いのか?
どうあれば、皆が、気持ち良い接し方ができるのか?
学んでおくべきではないでしょうか?

大切なことだと思うのです。
倫理も大事ですが、実践に即した、こういう教育も
必要でしょう。

いつも、何故、何故を繰り替えすこと、このことが
大事なのだと再認識しました。

挨拶ひとつにしても、何のための挨拶なのか?
あまり考えませんよね。

テレビ番組では、もし、お客さんから「いらないと」
言われた時に、どうするのか?
お客さんに従うべきなのか、そうではないのか?
その理由はなんなのか? と追求していましたが、

あまり、深く考えたことがありません。

いろいろな場面で、どう考え、どう行動するのが
良いのか?

一度、深く考えてみるのも良いのではないかと思います。 

あいさつ一つにしても、いろいろ言い方があるようです。

きっと得るものが沢山あるのではないでしょうか。

今後は、人と接する時に、接遇ということを考え、
行動したいと思います。

接遇は、生きる姿勢に関わるものだと思います。
大きく言えば、人生感にも通じるものがあると考えます。

こういうページもありました。
紹介しておきます。
「介護現場の接遇ノウハウ」

第七回の話は、接遇の理想ですね。
そうありたいと思います。

接遇とは、「人の思いをわかってあげて、その思いに心をもって対応すること。」
だと思います。

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シャープ、照度高めた業務用LED照明6機種を発売

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 シャープは23日、照度を高めた業務用の
発光ダイオード(LED)照明6機種を27日から
順次発売すると発表した。
 60形のダウンライトで、消費電力10ワット未満
では業界トップクラスの明るさを実現したとしている。
 価格は1万9425―2万2050円。
 月産3000台を計画する。

 発売したLED照明の消費電力は9ワット。
 LEDと電源部の効率を高めることで、高効率タイプで
昼白色の2機種では白熱電球60形を使った場合と
同等の665ルーメンの明るさを実現した。
 白熱電球と比べ消費電力は約6分の1、
寿命は4万時間で約40倍。
 電源一体型で、100ボルトと200ボルトの
どちらにも対応している。
 同社はすでに100形と150形を商品化しているが、
ダウンライト市場の3割を占める60形が主戦場。
 同製品によって幅広い業務分野へ売り込む。
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2009年7月24日 朝日新聞


業務用とはいえ、高いですね。

照度は、白熱電球と同等、これで業界トップクラス?

一般家庭用はどうなのかな?

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骨髄異形成症候群の発症原因が明らかに

骨髄異形成症候群の発症原因が明らかに
更新:2009/07/21 21:16   キャリアブレイ

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 難治性の血液がんの一種である骨髄異形成症候群(MDS)
について、東大医学部附属病院の小川誠司特任准教授
らの研究グループは、C-CBLと呼ばれるがん抑制遺伝子の
異常が発症原因の一つとなっていることを突き止めた。
 研究結果はこのほど、英国科学雑誌「Nature」の
オンライン速報版で公開された。

 骨髄異形成症候群は、しばしば急性骨髄性白血病に
進展する難治性の血液がん。
 日本でも近年増加傾向にあるが、現時点では骨髄移植
以外に有効な治療法が知られていないという。

 研究では、骨髄異形成症候群検体のゲノムの異常を
詳細に解析。
 その結果、骨髄異形成症候群はゲノム異常の観点から
幾つかの亜系に分類できることや、この亜系の一つの
病型ではC-CBLが変異していることなどが分かった。

 また、正常なC-CBLは本来、チロシンキナーゼという
酵素を分解調節することで造血細胞の増殖を抑制する
働きを持ち、がん抑制遺伝子として機能するが、
変異した異常なC-CBLを細胞に導入すると、細胞ががん化し、
腫瘍を形成することが判明。本来のがん抑制遺伝子から、
造血細胞の増殖を促進するがん遺伝子へと変化し、
これが骨髄異形成症候群の発症にかかわっていることが
明らかになったという。

 研究グループでは、活性が抑えられなくなった
チロシンキナーゼを阻害する薬剤が将来開発されれば、
C-CBLの変異のある難治性骨髄異形成症候群の
有効な治療薬剤となる可能性もあるとしている。
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ちょっと良いニュースですね。

まだ、治療に実際に使用できる薬が開発された訳では
ないので、時間は、かかりそうですが、期待しましょう。

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PETの新しい活用法 統合失調症などの抗精神病治療薬の適切な服薬に利用

PETの新しい活用法
統合失調症などの抗精神病治療薬の適切な服薬に利用

平成21年7月24日
独立行政法人 放射線医学総合研究所


詳細は、リンクを参照してください。

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 抗精神病薬*2の作用に深く関連するドーパミンD2
受容体の占有率*3について、陽電子断層法 (PET)*4
を用いて可視化計測することで、脳内の局所差がない
ことを世界で初めて明らかにし、PETを用いた脳内の診断が、
今後の抗精神病薬開発において有用である可能性を
示しました。

 本研究成果は、英国の精神神経薬理学の有名誌
『The International Journal of Neuropsychopharmacology』
の2009年6月号に掲載されました。

 統合失調症などの治療に用いられるリスペリドン*5
などの第2世代抗精神病薬は、第1世代抗精神病薬に比べて
副作用が少ないと考えられていました。

 しかし、この根拠となる薬の受容体占有率の
脳内局所差について、正確な測定ができていませんでした。

 薬が作用する部分は、他の部分よりも高いドーパミンD2
受容体占有率を示すため、この受容体占有率を調べると
薬が作用している部分を判定できます。

 伊藤らの研究チームは、ドーパミンD2受容体の分布密度が
大きく異なる線条体と大脳皮質領域に対してそれぞれの
測定に適したPET放射性薬剤*9を用い、健常人において、
リスペリドンによるドーパミンD2受容体占有率の
脳内局所差を調べました。

 その結果、第2世代抗精神病薬の受容体占有率には
脳内局所差が認められず、大脳辺縁系に作用が集中して
いないことが明らかになりました。

 この成果は、第2世代抗精神病薬の大脳辺縁系に
作用が集中するという特徴を否定するもので、
むしろ、用量を適切に設定する必要がある可能性を
示唆しています。

 今後の抗精神病薬開発において、PETを用いた
客観的な用量設定が臨床試験を加速するものと
期待しています。
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最近、うつ等の薬の投与量に関して、不適切なものが
見られると言うような報道を目にします。
(投与種、量が多すぎるケースが多々見られる)
安易に投薬していると考えられます。

その為に、本来の病気の症状と、薬による副作用症状
とを混同し、正しい投薬が出来ていないというものです。

正しい投薬をする為に、一旦薬を減らし、症状を見ながら、
正しい投薬に修正して行く、ということをしていました。
それで、いままで、いっこうに良くならなかった病気が
改善したそうです。
そのまま続けていたらどうなっていたのでしょう?

適切な種、量とは、どういう判断で決められるのでしょうか?
薬には、必ず、副作用がつきまといます。
投薬と、副作用と、投薬量と、その効果との
因果関係について、患者個々に対して、
真摯に判断し、投薬して欲しいものだと思います。

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2009年7月24日 (金)

最終話:ありがとう。また逢えるよね

最終話:ありがとう。また逢えるよね
~ペットを看取るということ 天国の犬からの宿題~


最終回です。


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 しばし躊躇したものの、やはりこの言葉が本コラムを
締めくくるにあたり一番ふさわしいと考えた。

 そこには、ヨークシャーテリアのピピと一緒に過ごした
11年5か月16日間への感謝、まだ見ぬ次の“仔”への挨拶、
そして何よりも、多忙な中、オフィスや家庭でこの連載を
読んでくださった読者への感謝の想いを込めた。

 顧みれば、このコラムは極めて個人的な体験から
始まったものである。執筆の依頼を受けたのは、
昨年末にピピを亡くして、まだ気も張っている1月下旬。

 その時点では、獣医療への疑問や提案、看病で得た
ノウハウを読者の皆さんと共有できればと願っていた。
 また、ピピとの体験は人間の医療問題と共通部分もあると
感じており、そんなことも浮き彫りにできれば…と気負っていた。
 まだまだグリーフィング・プロセスにおける初期の段階だった。

 私にとって、その作業はピピを偲び涙を流すという単純な
ことではなく、内面をみつめ、人生の夢を問われ、
苦しさを楽しさに変えなければ及第点はもらえないという、
難しい宿題だった。

 ペットロス症状の自覚よりも、人生の節目の修業中に
あったという方が、ぴったりくる期間であった。

 執筆することにより心の整理ができたかというと、
実は悲しみが一層現実味を帯び、当初は涙をぬぐわずに
執筆を続けることはできなかった。

 そして回を重ねるごとに、少しずつではあるが私の心は
悲しみの渦中から歩みでて、俯瞰して全体を見渡せるように
なっていった。

 それは「時薬」なのか、多くの人と一緒に考えたい
現状のテーマが整理でき始めたからなのだろうか。

 しかし何よりも大きかったのは、読者の反響である。
 「私だけではないのだ」と心動かされるような
エンパシーに満ちたコメント、さらに助言の数々には
励まされた。

 この場を借りてお礼申し上げます。
 本当にありがとうございました。

 現代のコンパニオン・アニマルを囲む環境は
日進月歩であると思いたい。

 獣医療の選択の幅も、第7話で書いたように先端医療から
代替医療まで広がってきている。
 例えばピピの場合にも、薬の適量や飲み合わせを
計るためにオーリングテストも活用した。

 高齢化社会にむけて、単身オーナーとコンパニオン・
アニマルとの「老老介護問題」はここにも存在する
であろうから。

 ピピの体験から自宅で看取ること(第1話)が、
残された者にとって、大きな効用をもたらすことを
実感したことも、そのように考える理由の1つである。

 コンパニオン・アニマルを失った悲しみを癒やすものは

 喪失感を癒すには共通体験者
(コンパニオン・アニマルを失った経験のある人)との
意見交換も良いが(第6話)、「よい聞き手」である
他人も気兼ねなく感情を吐露できる。

 私の場合、先述の曹洞宗長福寺僧侶、横田晴正さんが
そんな人であった。

 彼は自身が12歳の時、猫に命を救われ、動物の供養が
したくてサラリーマン体験後に出家したという
新潟在住のユニークなペットロス・カウンセラーであり
僧侶である。

 縁あってピピの旅立ちから23週目の土曜日、
横田僧侶に会うこととなった。

 蘆花公園近くの瀟洒な建物に入ると、シンプルな墨衣を
まとった小柄な横田僧侶が気さくに迎えてくれた。
 私はその親しみやすい雰囲気にほっとした。

 開口一番「お写真をお持ちですか?」と問われ、
持参したアルバムを見せた。
 すると子供のように目を輝かせ、にこにこ写真を見て
「わぁ、かわいい。
 この舌を出しているところがなんとも…」
「このちっちゃい尻尾。ここに書いていらっしゃるように、
この尻尾で何度癒されたことでしょうね」と楽しそうだ。

 そんなおしゃべりは、これまで我知らず封じ込めていた
感情を、やさしく撫でるかのようで心地よかった。

 涙よりも、一緒に暮らしていた時にいつも感じていた、
ピピを誇らしく思う心の高まりが久々に蘇ってきた。

 「私はご供養をする前にまず、コンパニオン・アニマル
とのことを十分に聞かせていただきます。
 最期と最初の出会いのエピソードは特に大切です。
 ただ、ご供養するだけならば誰がしても同じですから」
と彼は言う。

 「動物用のお経ですか?人と動物もどちらも、
喉仏の形は一緒なんです。
 そこに同じ仏さまがいるのです。
 お釈迦さまも生きとし生きる者はすべて同じと
おっしゃっています。
 ですからそこに区別する必要はないんですよ」

 こう言って横田僧侶が私の家族へのものも含め
4種類の経を上げてくれた。

 その間、私は初めてゆっくりとこの半年を
振り返る作業ができた。

 それは自分をみつめ、周囲に感謝し、家族を思う
無邪気で素直な時間となった。

 私の心の中でピピの存在は、日々薄れることはない。

 その一方で思いがけない供養体験以来、
悲しみはやわらかくなり単純化されていっている気がする。
 祈るとはそういうことなのであろうか。

 もし読者の方々がコンパニオン・アニマルとともに暮らす
醍醐味と覚悟を、再度心に問う小さなきっかけと
なったとしたら、筆者として、それは望外の喜びである。

 「ピピ、本当にありがとう。また逢えるよね」
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単なるペットという考えもあると思いますが、
私も、やはり彼ら、彼女らは、「家族」なのだと
思います。

その意味で、深い関心を持って拝読させて頂きました。

ありがとうございました。

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ヒトiPS細胞を用いた網膜再生医療実現のための共同研究

「ヒトiPS細胞を用いた網膜再生医療実現のための共同研究」に関する
(独)理化学研究所と(株)ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングとの提携のお知らせ

平成21年7月23日
独立行政法人 理化学研究所
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング

---------------------------------------
 7月23日、独立行政法人理化学研究所(以下、理研)と
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
(以下、J-TEC)とは、ヒトiPS細胞を用いた網膜再生医療実現
のための共同研究を進めることについて覚書を締結しましたので、
下記のとおりお知らせいたします。

 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター網膜再生医療
研究チーム(以下、研究チーム)は、ES細胞(胚性幹細胞)や
iPS細胞(人工多能性幹細胞)から網膜のさまざまな細胞を作製し、
網膜再生に資する研究を進めております。
 その成果により、加齢黄斑変性等の網膜疾患に対し、
治療法確立の可能性が示唆されております。
 加齢黄斑変性は、欧米では高齢者の視力低下原因の一位を占め、
わが国でも増加している疾患です。
 加齢黄斑変性の治療には、網膜色素上皮細胞と呼ばれる細胞の
移植が効果的であることが示唆されていました。
 しかし、患者自身の網膜色素上皮細胞の採取と培養が困難であること、
他人の細胞では免疫拒絶されることから、従来の再生医療技術での
治療は難しいといわれています。
 研究チームが開発したiPS細胞から作製した網膜色素上皮細胞は、
上記の課題を克服できると期待されます。
---------------------------------------

加齢黄斑変性症の方には朗報ですね。
早く、実用化されるよう期待してます。

緑内障に対する根本治療には、応用できないのでしょうか?
私、緑内障で、視野が狭くなってきているのですが、
(残念ながら進行は止められないようです)
適用外ということかな?

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遺伝子調べて薬選び

わたしのがん対策
遺伝子調べて薬選び [09/07/24]
朝日新聞 アスパラクラブ

詳細は、リンクを見てください。


>薬は効きそうか、強い副作用の恐れはないか。
>患者の遺伝子情報を調べ、個々の状況に応じて治療の
>仕方を決める「個別化治療」が、抗がん剤の領域で
>少しずつ広がっている。
>不必要な薬の副作用に苦しまなくてすむといった
>期待があるが、実用性には限界もある。(田村建二)


個の医療というものですね。


---------------------------------------
 セツキシマブが男性に効きそうなことは、ある程度
予想できた。
 事前に遺伝子の検査を受け、効くタイプのがんと
分かっていたからだ。

 検査には以前に手術で取り出したがん組織を使った。
 細胞中にある「KRAS」(ケイラス)という
細胞増殖にかかわる遺伝子が、変異を起こしていないか
どうかをみる。
 男性に変異はなかった。

 海外の臨床試験で、KRAS遺伝子に変異があると、
セツキシマブを使っても治療効果がほとんど
見込めないことがわかっている。
 「変異があると、治療中の生存期間が変異がない
場合の半分以下」とする報告もある。

 病院は国の認定を受け、「先進医療」として
5月にこの検査を始めた。
 検査費8万円は自費で払ってもらうが、それ以外の
治療は保険が使える。

 海外では欧州連合諸国や韓国など多くの国で、
KRAS遺伝子に変異がないことが大腸がんの治療で
使う条件になっている。
 米国も臨床腫瘍学会などが、KRAS遺伝子検査を
推奨している。
 日本は、まだ条件になっていない。

 がんセンター東病院消化器内科の吉野孝之医師は
「効果がなければ、副作用に苦しむだけで、治療費も
無駄になってしまう。
 国内でも早く、保険で検査を受けられるように
なってほしい」と話す。
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いつもながら日本は遅れてますね。
どうしてでしょうか?
いつも疑問に思います。

こういう無駄も早く是正すべきだと
誰でも思うと思いますが、どうして改善できない
のか? 不思議。

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喘息の新薬・ゾレア(ノバルティス ファーマ株式会社)

喘息の新薬・ゾレア(ノバルティス ファーマ株式会社)


「ぜんそく大事点」というメールマガジンの記事です。
今日(7/24)の朝日新聞にも関連記事があり、
重症患者に効果があったようです。

それまで、吸入ステロイドや、飲み薬のステロイドを、
使ってきたが、毎週のように発作を起こしていた人が、
発作で病院に行くことが、月に1、2回に減ったとの
ことです。

新しいタイプの薬です。
高価で、副作用もいくらかあるようです。

ご参考まで、

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iPS細胞由来のマウス誕生 中国チーム、万能性を証明

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 中国科学院と上海交通大のチームが、マウスの受精卵の
細胞を人工多能性幹細胞(iPS細胞)に置き換えると、
iPS細胞由来のマウスが誕生することを確認した。
 生まれたマウスは繁殖能力もあった。
 あらゆる細胞になりうるというiPS細胞の多能性を、
マウスの個体の誕生で改めて証明した。
 英科学誌ネイチャー電子版に24日、発表する。

 細胞分裂が進んだ白色のマウスの受精卵に、黒色の
マウスの体細胞から作ったiPS細胞を注入。
 もとの受精卵の細胞は事前に成長しないように処理しておいた。
 この受精卵を別のマウスの子宮で育てたら、黒色のマウスが
誕生した。
 遺伝子型も注入したiPS細胞と一致した。

 今回の方法でマウスを誕生させるには質の高い
iPS細胞が必要で、成功例の報告は今回が初めて。
 これまではiPS細胞と受精卵の細胞が混ざったものを
成長させてマウスの誕生につなげ、iPS細胞の
多能性を確認していた。

 理化学研究所の小倉淳郎・遺伝工学基盤技術室長は
「胚(はい)性幹細胞(ES細胞)なみの品質を
iPS細胞が持つことを確かめた成果といえる」
と話している。(林義則)
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2009年7月24日5時4分 朝日新聞


本当に進歩が早いですね。日新月歩です。
iPS細胞はついに性幹細胞(ES細胞)なみの品質
を得たということになるのでしょうか?

これで、理論上は何でもできる。

でも、「人を救うため」と言うことを、くれぐれも
わすれないようにしてくださいね。

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2009年7月23日 (木)

選挙:衆院選 「つぶやき」は公選法違反 政府「トゥイッター」禁止

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 政府は21日の閣議で、インターネット上で短い文章を
投稿・閲覧するサービス「Twitter(トゥイッター)」を
選挙運動で利用することについて、「公職選挙法に違反する」との
答弁書を決定した。民主党の藤末健三参院議員の質問主意書に答えた。
 トゥイッターは140字以内の「つぶやき」を投稿し、
別の利用者と即時に情報交換できるコミュニケーションツール。
 答弁書は、トゥイッターに書き込まれたものは公職選挙法が定める
「文書図画」に該当し、選挙運動と認められる場合は違法とした。
 トゥイッターはイラン大統領選後の混乱で、抗議行動を行う
市民が情報交換に利用し、オバマ米大統領ら世界の指導者も
情報発信に使っている。【横田愛】
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毎日新聞 2009年7月22日 東京朝刊


今の政治家は、何を考えているのかわかりません。
このITの世の中で、インタネットを利用しなくて、
なんのITかと思ってしまいます。

旧態依然、チェンジなどできるのでしょうか?

どうにかなりませんか?

世界に開けたIT国家になると言う目標があったような気が
しますが、そうではなかったのかな?

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秘扱いの北極画像、気候研究のために公開すべし

秘扱いの北極画像、気候研究のために公開すべし
詳細は、リンクを参照してください。


>米国: 全米アカデミー
>The National Academies
>2009年 7月15日
>全米研究会議(NRC)はこのたび、北極海の海氷画像の記録は
>海氷の急速な減少などの解明に役立つとして、
>科学研究コミュニティに対し、非公開のデータをすぐにでも
>公開すべしとの見解をまとめた報告書を発表した。

>同書を編纂した委員会は、「それらの画像は、氷の融解や
>氷結プロセスなどを示しており、気候変動が海氷や生態系に
>与える影響を調査する上で必要な情報を提供してくれる
>科学的利点がある」と強調している。
>[文責:DW編集局]

何故、海氷画像が秘密扱いになるのでしょうか?
北極海の資源がわかってしまう?
それとも軍事的な何かが写っているのでしょうか?
もっと人類の為ということが考慮されて良いと
思うのですが、偉い人は、何を考えているのか?
わかりませんね。ホント!

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月面を3次元探索「グーグル・ムーン」、かぐやも貢献

月面を3次元探索「グーグル・ムーン」、かぐやも貢献
詳細は、リンクを見てください。

>まるで自分が月にいるように、自在に月面の3次元の旅を楽しめる
>デジタル地球儀の「グーグル・アース」を提供しているインターネット
>検索最大手の米グーグルが月面版の無料配布を始めた。
>日本の月探査機「かぐや」が取得した地形データを活用している。

>アポロ計画のときの着陸地点や活動経路も地図上に記されており、
>自分で地点を拡大したり、高さを変えたりして、再現することもできる。


面白いですね。

データの無償提供に応じたとは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)も偉い。

本当に良い時代になりました。
一昔前では考えられないことです。

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RNAを12色でライトアップ、リアルタイム観察を実現

RNAを12色でライトアップ、リアルタイム観察を実現
-マルチカラーを使って、生きた細胞のRNAイメージング確立へ-
平成21年7月22日
独立行政法人 理化学研究所


詳細は、リンクを見てください。

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◇ポイント◇
 目的配列を持つ核酸(DNAやRNA)だけに結合し、光る人工核酸を開発
 色素会合体特有の励起子相互作用で、ライトアップを自在にON、OFF
 生きた細胞中の複数のRNAの挙動を、長時間にわたって同時観察

 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、特定の配列を持つ
核酸(DNAやRNA)を認識、結合した場合に限り蛍光を放つ人工核酸を
開発し、生きた細胞中のRNAの振る舞いを観察することに成功しました。
 理研基幹研究所岡本独立主幹研究ユニットの岡本晃充独立主幹
研究員らによる研究成果です。

今後の期待
 今回の研究成果は、試験管内での核酸解析に有用であるだけでなく、
細胞が生きた状態でRNAの挙動を観察するライブセルRNAイメージング
など、大きな注目を集めている研究分野への波及効果が期待できます。
 RNAは、細胞の分化など細胞機能を決める重要な役割を持つと
いわれていますが、詳細な機能は謎のままです。

 ライブセルRNAイメージングは、格段の進歩を遂げた蛍光タンパク質
によるタンパク質のライブセルイメージングと比べ、まだ未成熟な段階に
あります。
 今回開発した人工核酸が、謎に満ちたRNAの機能を解明する牽引役と
なることが期待されます。
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素晴らしい成果ですね。
これで遺伝子工学の進歩がさらに加速されます。
分子イメージングの進歩は、目覚ましいです。

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損傷した心臓、iPS細胞による修復に成功 米病院

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【7月21日 AFP】心臓発作で破壊された組織の一部を、結合組織細胞
から誘導された幹細胞を使って修復することに成功したと、
米ミネソタ(Minnesota)州のメイヨークリニック(Mayo Clinic)の
研究チームが20日発行の学術誌「Circulation」に発表した。

 今回マウスで行われた実験は、心臓病を多能性幹細胞(iPS細胞)を
使って治療するという初めての試みで、患者の心臓を、心臓移植に
よってではなく患者自身の細胞を使用して修復できるようにすることを
目標としている。

 チームはまず、結合組織細胞など形成に関与している線維芽細胞を、
将来心臓の筋肉に分化する幹細胞になるよう、遺伝子的に
再プログラミングした。
 これらの細胞をマウスの損傷した心臓に移植してみると、4週間以内に、
構造的な損傷の進行が止まり、心臓発作後に失われていた心筋の
動作が再開され、損傷個所の組織が再生されたことがわかった。 

 幹細胞は、再生医療などの現場で注目され、2007年にはヒトの皮膚から
人工多能性幹細胞を作製することにも成功しているが、こうしたiPS細胞の
臨床試験はいまだに認可されておらず、実際の治療が行われるようになる
までには数年以上かかる見通しだ。
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(c)AFP BBNews


素晴らしいですね。
これが実現されるようになると、脳死の問題は、ほぼ解決できますね。
まだまだ時間がかかると思いますが、期待しています。

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2009年7月20日 (月)

「回復期」リハビリ、「3時間」高い効果

「回復期」リハビリ、「3時間」高い効果
(2009年7月19日 読売新聞)


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 脳卒中の発症から半年までの「回復期」リハビリで、訓練時間が
長い患者のグループは、短時間のグループよりも、日常動作の改善の
幅が大きく、自宅復帰の割合も高いことが、全国回復期リハビリテーション
病棟連絡協議会(石川誠会長)の調査で分かった。

 障害が重い患者126人を対象に分析したところ、3時間以下の
グループの自宅復帰率は67%で、ほかのグループの30%前後より、
2倍以上高かった。

 ただし、3時間近いリハビリを実施できる病院は限られている。
 同協議会が会員施設(629病棟)に対して行った調査によると、
平均2時間20分~3時間以下のリハビリを平日に実施している施設は
18・5%だった。

 永井さんによると、入院患者50人に対して、20人以上の
セラピストがいるかどうかが回復期リハビリ病棟の充実度を見るうえで、
一つの目安になるという。
 入院患者数、セラピスト数は、インターネットの各都道府県の
医療機関情報で確認することが出来る。
 病院選びの参考にしてほしい。
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こういう情報は、知っておかないといけませんね。
良く調べましょう。
良い結果を得るために!

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特殊な糖尿病患者、ピロリ菌除去で完治 東北大チーム

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 確立した治療法がない特殊なタイプの糖尿病患者を、胃の中にいる
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)を除くだけで完治させることに、
東北大医学系研究科の片桐秀樹教授と岡芳知教授らのチームが成功した。
 胃潰瘍(かいよう)や胃がんの原因の一つとされるピロリ菌は、一般に
糖尿病には関係ないとみられていた。英医学誌ランセットに発表した。

 この患者は男性で、血糖値を下げるインスリンの働きを妨害する抗体を
自分でつくってしまう「B型インスリン抵抗症」という糖尿病を発症していた。
 治療中にピロリ菌が見つかり、投薬して除菌した。
 すると4カ月ほどで抗体が消え、糖尿病の指標も正常になった。
 1年後も症状は現れず完治と判断された。

 ピロリ菌感染で、抗体をつくる免疫機構に異常が起きた可能性がある。
 片桐教授は「この糖尿病は数万~数千人に1人と推測される。
 除菌が根治の治療法になれば福音だ」と話す。(斎藤義浩)
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2009年7月18日19時13分 朝日新聞

Good Newsですね。
ピロリ菌は除菌しておくのが正解なようです。

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2009年7月18日 (土)

有機発光で明るい未来を

有機発光で明るい未来を
新しいりん光錯体で高効率発光デバイスの製造が容易に
17 July 2009 RIKEN RESERCH HIGHLIGHTS

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 有機発光ダイオード(OLED)は照明技術に革命を起こし、薄型で
フレキシブルな超高輝度デバイスの時代が幕を開けようとしている。
 OLEDの最大の長所は、自ら発光するため液晶ディスプレイに
用いられているようなバックライトは不要であり、電力消費量が
少ないことである。
 しかしながら、その製造工程は難しく、費用もかかる。

 このほど、理研基幹研究所(埼玉県和光市)の侯召民主任研究員が
率いる研究チームは、OLEDを製造する際のドーピング濃度の厳しい制約を
除く方法を開発し、『Chemical Communications』に発表した1。
 研究チームは、自己消光相互作用を抑える分子を発光金属錯体に
導入することより、初めて、広範なドーピング濃度で高効率OLEDを
作製することに成功したのである。

 「我々は現在、異なる波長で発光するりん光金属錯体にも
アミジナート分子を用いようとしています。
 これがうまくいけば、さまざまな色の新しい高性能OLEDデバイスが
作製できるようになるでしょう」と侯主任研究員は語っている。
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有機ELディスプレーが注目ですが、
LEDもそうなんですね。

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2009年7月17日 (金)

血流検査 診断に客観性

血流検査 診断に客観性
(2009年3月18日 読売新聞)

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 患者の症状や家族への聞き取りなど、医師の主観的な判断が
診断の中心となる精神科医療に、客観的な検査を導入しようとの
研究も進められている。

 現在注目されているのが、群馬大精神科神経科准教授の
福田正人さんらが取り組む光トポグラフィー検査(NIRS)だ。

 近赤外線を用いて大脳表面の血液量を計る。
 統合失調症やうつ病では、何かを考える時の脳の血流量に
特有の変化が表れる可能性があり、同大や国立精神・神経センター
病院など7施設で研究されている。

 同大では、患者ら約400人が研究に協力。
 健康な人では、ものを考えると脳の前頭葉部分の血流が盛んになるが、
うつ病患者では変化が小さいことがわかった。

 血流量の変化には個人差があり、差がはっきりしない場合もある。
 そのため、この検査だけで、うつ病かどうかわかるわけではない。
 あくまで診断の補助という位置づけだ。

 「うつ状態の診断補助」として、先端医療を保険外で
併用できる国の先進医療に来月1日認められる見通し。
 精神科分野では初の先進医療となる。
 同大病院を手始めに他の研究施設でも実施される予定だ。
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鬱病などの精神疾患に対する、客観的な評価に
又1つ新たな方法が加わりそうですね。
しかも、この診断は、患者の負担も、時間もかからず、Good!

群馬大学は、全国に先駆けて承認を受け、希望者に一回
一万三千円で検査を行っているそうです。
(朝日新聞記事より)

今までの診断と平行して行うことにより、より正確な診断を
下せるようになると期待しています。

他の研究施設でも、実施されるようになると良いですね。

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2009年7月16日 (木)

太陽電池、盲点は「故障」

太陽電池、盲点は「故障」
買い取り増額も、点検制度の充実が課題に
2009年7月16日(木)時流超流 日経ビジネスONLINE


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 7月1日、「エネルギー供給構造高度化法」が成立した。
 政府は年内にも、家庭などの太陽電池で発電した余剰電力を、
現在の約2倍の価格で電力会社に買い取らせる制度を始める方針だ。

 家庭で太陽電池を設置する場合、200万円前後の費用が必要になる。
 設置時の補助金を考慮しても、現在の買い取り価格では投資回収に
20年近くかかる。
 経済産業省は価格を2倍にすることで、回収期間を10~15年に
短縮できると見ている。

 しかし、この議論には盲点がある。
 投資を回収するまで、太陽電池が「壊れない」ことを
前提にしていることだ。

 10年以内に交換する確率は約13%
 国内大手メーカーは「10年保証」を掲げ、期間内に出力が10%低下した
場合に無償で交換に応じている。
 この基準に多くのパネルが抵触した格好だ。

 太陽電池が発電する直流電流を、家庭用の交流に変える
「パワーコンディショナー」はさらに不具合発生率が高い。
 部品交換を含めると、10年以内に43台(17%)が交換されているという。

 最大の問題は、点検制度が整備されていないことだ。
 法律で定期点検を求めているのは、出力20キロワット以上の
太陽光発電システムに限られる。
 家庭に設置されるのは3キロワット程度のものが主流なので、
メーカーや設置事業者には点検義務はない。
 保安の責任を負うのは、あくまでも太陽電池を設置したユーザーだ。

 だが、ユーザーにそんな技術もノウハウもない。
 パネルの不具合を早期発見するには赤外線カメラなどの
特殊な装置が必要。
 配線部分の接続不良は目視すれば見つけられる可能性があるが、
実際に屋根に上って確認するのは危険が伴う。
 接続不良を放っておくと、下の写真のようにパネルが焦げる
ことにもなりかねない。

 さらに、太陽電池は季節や天候によって発電量が大きく変動する。
 仮に不具合で発電量が下がっていたとしても、ユーザーは「天気のせい」と
片づけてしまいがちだ。
 そのため「交換していない太陽電池パネルの中にも、多くの不具合が
眠っている可能性がある」と加藤氏は語る。
 保証期間が過ぎた後で問題に気づき、泣き寝入りしているユーザーも
少なくないという。

 業界全体でどのように「消費者保護」の仕組みを整えるか。
 これまでないがしろにされてきた問題を、真剣に考える必要がある。
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日経ビジネス 2009年7月13日号15ページより


なるほど、こういう問題があることを知っておく必要がありそうですね。

メーカーは良いことしか言わないから、ユーザも賢くならないと駄目です。

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「iPS細胞研究の知財戦略」を聞く(3) -全3回-

「iPS細胞研究の知財戦略」を聞く(3) -全3回-
羽鳥 賢一 氏

インタビュアー:本間 美和子(iPS Trend 監修)、
佐藤 勝昭、森本 茂雄(科学技術振興機構)
(掲載日:2009年07月14日)iPS Trend


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幹細胞出願は米国ベンチャーと大学がリード

羽鳥:
 スライド16 は大学のライセンス収入の日米比較です。
 図のように150倍もの開きがあり、米国の大学では特許出願費用は
ライセンス収入で十分まかなえそうです。
 この収入の違いは、バイドール法が米国では日本に対し20年も前に
導入されたことが大きな理由と考えられます。
 では、日本も20年経てば、米国と肩を並べることができるかと言えば、
事はそれ程単純ではないと考えます。

羽鳥:
 MITはバイオのシーズを中心に年60億円のライセンス収入があります。
 SeattleのWashington大も年40億円ありますし、Stanford大はGoogleの
収入が累計で300億円以上あります。
 これに対して日本では東京大学ですら1億数千万円ですから、
とても特許申請にお金を掛けられません。
 当面、JSTのより理解のあるご支援に期待したいです。

 昨年、Wisconsin大で、Stem Cell Summitがありましたが、
そこでは、州知事が中心となって、大学・企業・投資家さらには
エンドユーザである患者さんまで全体が集まってみんなで連携して
総合力で実用化を推進するという雰囲気がありました。
日本では、なかなかできないことです。

聞き手:
 やはり米国の民主主義の底の深さを感じますね。
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ものすごい差ですね。
なんか、がっかりします。
日本は、そんなに民主主義の底が浅いのでしょうか?

ベンチャーと大学を育てないとダメと言うように見えます。
そういう方向の法律が必要ということですね。

でも、「みんなで、総合力で解決していこう。」

というのは、当たり前のような気がしますが、
何が、問題で出来ないのでしょうか?

旗振り役がいない?
自分たちの利益しか考えない人たちが力を持っている?
国の仕組みが悪い?

とにかく、前に進むしかないはず、「民主主義の底の深さが、、」
なんて言ってないで、出来ることをしてほしい。
何かあるはず。

医療に関する審議でも、患者を入れない。
これは、どういうことでしょうか?
民主主義の底が浅いと言うしかない?

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「髪の元」細胞で神経修復


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脊髄損傷治療に道

 人間の髪の元になる細胞を使って、切断されたマウスの足の
神経を修復することに北里大など日米の研究チームが成功した。
脊髄(せきずい)損傷や事故で切断された手足の再生治療に
応用が期待され、米専門誌に発表した。

 同大の天羽康之講師(皮膚科学)らは、体毛の周囲にあり、
毛のほか神経や筋肉、皮膚の細胞に変化する能力を持つ
「毛包幹細胞」に着目。
この細胞を髪のそばから取って増やした後、マウスの末梢
(まっしょう)神経の切断部分に移植した。

 その結果、8週間後、切れた神経はつながり、足の付け根から
電気刺激を与えると足が動いた。
自然治癒にまかせたマウスに電気を流しても足は動かなかった。

 毛包幹細胞は、胚(はい)性幹細胞(ES細胞)や
新型万能細胞(iPS細胞)に比べ変化できる器官は限られ
増殖能力も低いが、人間に移植した際のがん化の危険性は少ない。
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(2009年7月2日 読売新聞)


良いニュースです。

既に旧聞になりますので、知っておられる人もいると
思いますが、「髪の元」細胞というのは、面白いですね。

神経の再生という意味では、これ以外に、前に投稿した、

「聖マリアンナ医大、人間の上皮幹細胞用い脊髄損傷したラットの歩行回復
日刊工業新聞 Business Line(掲載日 2009年06月19日)」

と言うのがありましたね。

単純な神経の再生がまず、治療のターゲットになるのでしょう。

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遠ざかる“夢の医療”

遠ざかる“夢の医療”
7月15日(水)放送 (NHKクローズアップ現代)

放送内容の要約です。
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 病気やケガで損なわれた臓器や組織を患者本人の細胞を
培養して作る「再生医療」。
 拒絶反応やドナー不足の問題を解決し難病治療の切り札ともなる
"夢の医療"として期待され、これからの経済成長を担う新産業
としても注目されている。
 ところが今、その産業を担うはずの企業の間で倒産や事業からの
撤退が相次ぎ、最新の医療が多くの患者のもとに届かない事態が
生まれている。
 国の審査体制の整備が遅れているため製品化までに時間が
かかり過ぎ、開発に投じた膨大な負債に耐え切れなくなっているのだ。
 再生医療を巡って何が起きているのか、実態と背景に迫る。

スタジオゲスト : 川上 浩司さん
    (京都大学大学院教授)
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見ました。
すごくがっかりしました。
腹が立ってしかたがない!

日本は政治も官庁も未熟児ですね。

選択と集中と言いますが、何を考えているのか、
理解に苦しみます。

再生医療は、これからの成長産業のはず、その成長産業の
育成に、もっと国は投資して良いはず、(投資しないといけない)
集中して、投資しなければ、国の産業の成長などあり得ない。

再生医療に関して、日本には審査官が70人だけ。
米国は4000人いるそうです。
この差は、なんなのでしょうか?

承認の仕組みもヨーロッパに対して複雑です。
 
特許にしてもそうです。
iPSなど細胞に関係する特許登録数は、日本は米国の
10分の1にとどまっている。
(2009年5月31日 読売新聞)

これで日本は、世界をリードできますか?
成長できますか?

せっかく、世界に先駆けて、基礎研究で先行したのに、です。

クローズアップ現代に出てきたベンチャー企業は、
人口皮膚に関わる企業のようですが、承認の認可までに、
なんと、9年もかかったそうです。(なんとか持ちこたえたようですが、)
これでは、資金の回収は、出来ません。(特許の期限は20年です)
企業は、育ちません。
外国に出て行くしかありません。これで良いのですか?

ドラッグラグの問題は、ずっと前からあって未だに遅れっぱなしです。

なんとか、国民と患者に希望を持たせてください。

頭の良い人は、沢山いるはずなのに、どうして
こんな状態が続くのでしょうか?

本当に残念でなりません。

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2009年7月15日 (水)

省エネ・長寿命…LED電球普及に光 1個4千~5千円

省エネ・長寿命…LED電球普及に光 1個4千~5千円
2009年7月12日14時34分 朝日新聞


>シャープなどによると、LED電球の消費電力は白熱電球の
>約7~8分の1。
>寿命も白熱電球が1千時間程度なのに対し、LED電球は
>4万時間は使えるという。
>1日10時間点灯したとしても、10年以上取り換えが
>不要な計算だ。
>紫外線が少ないので虫が寄らないなどの特徴もある。

>シャープは「寿命が40倍なので、価格も40倍を
>ひとつの目安とした」(幹部)として、市場価格を
>大幅に下回る4千円(オープン価格)前後を想定している。
>元々、LEDを薄型テレビや携帯電話のバックライト
>として利用しており、この技術を電球にも応用した。


良いですね。
4千円は、ちょっと高いような気もしますが、
寿命を考えると問題ない価格だと思います。
少しずつ交換していけば、良いかと思うけど、
どんなもんでしょうね?

新しもの好きの私としては、買って見たいような?

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エンデバー、再打ち上げは現地15日 追加費用は4億円超

エンデバー、再打ち上げは現地15日 追加費用は4億円超
2009年07月15日 15:31 発信地:ケープカナベラル/米国
AFP BBNews

>米航空宇宙局(NASA)は、悪天候などによるスペースシャトル
>「エンデバー(Endeavour)」の打ち上げ延期が5度にわたった
>ことから、450万ドル(約4億2000万円)の追加費用がかかっている
>ことを明らかにした。

お金かかるんですね。
延期も簡単にできません。

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2009年7月13日 (月)

「脳死は人の死」改正臓器移植法が成立

「脳死は人の死」改正臓器移植法が成立
(2009年7月13日 読売新聞)

詳細はリンクを見てください。

A案で成立です。

まず一歩だと思います。
関連された方々に感謝いたします。
ご苦労様でした。

せっかく成立した、この法案を実効あるものとする為に、
環境の整備等、やらなくてはならないことが沢山あります。

「性急な提供…悔い残る」
と言う題の2009年6月20日 (土)の投稿内容など、
考慮が必要です。

法律が成立しただけでは、進みません。

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2009年7月11日 (土)

北極海の氷、薄く薄く… NASA、衛星で確認

北極海の氷、薄く薄く… NASA、衛星で確認
2009年7月9日7時14分 朝日新聞


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 研究チームが、氷の上面と海面を区別して氷の厚さを測る
地球観測衛星ICESat(アイスサット)のデータを使い、
冬季(2~3月)の氷の厚さを調べた。
 その結果、全体の厚さを平均すると04~08年の4年間で
68センチ薄くなった。
 地球温暖化や北極海の氷の循環パターンに異常があるため、
とみている。

 海氷には、厚さが3メートルほどあって夏でも解けない厚い氷と、
厚さ2メートル以下で夏になると消えてしまう薄い氷があるが、
この4年間で、厚い氷の面積はアラスカ州の広さに匹敵する
154万平方キロも減った。
---------------------------------------

すごい勢いで減少してますね。
もうホッキョクグマは絶滅するしかありません。
残念です。

大国の偉い人達は、何を考えているのだろうか?

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うつ病 血液で診断 白血球の遺伝子に変化(朝日1面)

Hatena::Dialyへのリンク
うつ病 血液で診断 白血球の遺伝子に変化(朝日1面)
詳細は、リンクを見てください。

うつ病のように、診断がはっきりしない病気については、
特に重要に思います。

鬱病に限らず、客観的なマーカ等の指標によって
早期発見、早期治療が判断できるようになることは非常に
大切だと考えます。

このブログによると、他にも、鬱病を判定する方法が発見されて
いるようです。

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朝日新聞へのリンク
うつ病、血液検査で診断 白血球の遺伝子反応に着目

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2009年7月10日 (金)

死産後の対応が支え

朝日新聞「生活」欄の記事です。
心に残った出来事なので紹介します。


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 生きて会えないとわかっている我が子を出産する時の
気持ちを、表現できる言葉はなかった。

 3番目となる子は、5月上旬の妊娠5ヶ月目の検診で、
心臓が動いていないことがわかった。
 分娩を誘発して出産することになった。
 入院した日に病院側に「赤ちゃんに会いたい」という
希望を伝えた。
 助産師は、「もちろんですよ」。
 医師も「状態がよければ会いましょう」と言ってくれた。

 出産後、小さい箱に花と一緒に入った赤ちゃんと、
夫婦二人だけのお別れの時間を過ごした。

 とても小さかったけれど、父親似のかわいい男の子だった。

 退院後の診察では、看護師が「おからだだいじょうぶですか」
とそっと声をかけてくれた。
 小さな骨つぼに入った遺骨を丁寧に手渡してもくれた。

 だれも、「よくあること」とか「また次ね」とは
言わなかった。

 年間3万件前後といわれる死産のうちの1件でも、
私たちにとっては、大切な我が子だ。

 多忙にもかかわらず、一人の子として対応してくれた病院の
方々に本当に感謝している。

 体が回復してきたいま、親子ともども大切にして貰ったことが、
死産という事実と向き合い、毎日をすごしていくときの支えの
一助になっていると感じている。
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本当に良い、病院に出会えましたね。
教育も良く行き届いています。
素晴らしいと思いました。

思いやりの言葉が、どんなに人を励まし、
その後の支えになることか、
心に沁みました。

良いお話ありがとうございました。

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神経細胞の突起が伸びる方向を指示する物質を同定

神経細胞の突起が伸びる方向を指示する物質を同定
-幅約10μm領域でのイノシトール三リン酸(IP3)の濃度こう配が鍵-
平成21年7月10日
独立行政法人 理化学研究所

詳細は、リンクを参照してください。

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◇ポイント◇
 微細な神経突起先端部の、IP3の濃度こう配の検出に成功
 IP3の濃度こう配が神経突起の伸びる方向を変えることを発見
 多種多彩な細胞の移動メカニズムにかかわる普遍的な概念を提供

 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、
神経細胞の微細領域(幅約10μm)でイノシトール三リン酸(IP3)※1の
濃度のこう配を検出することに成功し、この濃度こう配が
神経突起の伸びる方向を変えていることを、世界で初めて発見しました。
 理研脳科学総合研究センター(利根川進センター長)
神経成長機構研究チームの上口裕之チームリーダーと
秋山博紀リサーチアソシエイトが、発生神経生物研究チーム
(御子柴克彦チームリーダー)と共同で研究した成果です。

今後の期待
 神経突起の伸びる方向を制御する分子メカニズムの発見は、
発生期に神経回路が作られる仕組みを理解し、また神経突起を
誘導して損傷した神経回路を再構築するための技術開発に
役立つ大変意義のある成果です。
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ということです。

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サンショウウオの四肢再生の謎を解明か、ヒト臓器再生に期待

サンショウウオの四肢再生の謎を解明か、ヒト臓器再生に期待
2009年07月03日 18:09 AFP BBNews


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 サンショウウオの再生能力は群を抜いている。
 サンショウウオは脚を失っても数週間以内に新しい脚が
生えてくるし、損傷した肺を再生させることも、
切断された脊髄の修復も、脳の損傷個所の補充も可能だ。 

 その理由については、これまで、サンショウウオが多能性細胞
によって切断面に「再生芽」を作ることができるためと
考えられていたが、米フロリダ大(University of Florida)などの
研究グループは、再生はより単純な組織特異性のある細胞で
行われていると主張している。

 再生はこれまで考えられていたような多能性細胞でではなく、
切断された元の組織を「記憶している」細胞で行われている
ことがわかった。
 言い換えれば、「古い筋肉細胞」が新しい筋肉細胞を、
「古い神経細胞」が新しい神経細胞を、「古い皮膚細胞」が
新しい皮膚細胞を作るということだ。

 サンショウウオの再生能力が組織特異性細胞に由来している
となると、ほ乳類の場合の再生過程にこれまで考えられていた
よりも近いことになり、人間の体の組織の再生への実現が
期待される。(c)AFP
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興味深い話ですね。
再生医学に大いに貢献できるかもしれません。

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iPS、腫瘍のできやすさは元細胞の部位次第 京大など

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 【バルセロナ=瀬川茂子】iPS細胞(人工多能性幹細胞)
から体のさまざまな細胞を作って移植する際、元になる
細胞の種類によって、腫瘍(しゅよう)のできやすさに違いが
あることを、京都大の山中伸弥教授らが突き止めた。

 iPS細胞の応用では、腫瘍ができる危険を減らすことが
課題になっており、元の細胞をうまく選ぶことで、
安全性向上につながると期待される。

 この成果について9日、バルセロナで開催中の
国際幹細胞学会で発表した。

 山中教授や慶応大の岡野栄之教授らは、マウス胎児の
皮膚や大人のしっぽや胃、肝臓など様々な細胞をもとに、
36種のiPS細胞を作った。
 それらのiPS細胞から、神経のもとになる細胞を作り出して、
マウスに移植して、腫瘍ができるかどうかを調べた。

 その結果、しっぽの皮膚の細胞から作ったiPS細胞では、
8割以上で腫瘍ができたが、胎児の皮膚から作ったもので、
腫瘍ができたのは4割以下、肝臓でも腫瘍は3割以下だった。

 山中教授は「今後、ヒトのiPS細胞でも同じか、
神経系の細胞以外ではどうか、調べたい。
 移植を検討するには、どの細胞からiPS細胞を作れば、安全なのか、
早く絞り込む必要がある」と話している。

 この結果は、米専門誌ネイチャーバイオテクノロジーでも発表する。
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2009年7月10日4時8分 朝日新聞


こういう違いもあるのですね。
ただ、例え0.1%でもがん化の可能性があれば、問題なので、
道は、まだまだ先のように思えます。

ガン化の可能性が0%のものという意味では、
前に投稿した、下記の方法が本来のものということに
なるのでしょうか? 2009年5月31日 (日)投稿

がん化回避、遺伝子使わずヒトiPS作製 米韓グループ
2009年5月30日10時50分 朝日新聞

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2009年7月 9日 (木)

iPS細胞:肝がん細胞から作成…ハーバード大チーム成功

PS細胞:肝がん細胞から作成…ハーバード大チーム成功
毎日新聞 2009年7月8日 20時46分(最終更新 7月9日 14時30分)


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 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を、肝臓がんの細胞から作ることに
森口尚史・米ハーバード大研究員らが世界で初めて成功した。
 できたiPS細胞から正常な肝臓の細胞も初めて作成した。
 iPS細胞はさまざまな細胞になるが、その過程でがん化するのが
課題になっている。
 研究チームは得られた細胞の分析から、がん化を防ぐ遺伝子の働きを
解明したといい、再生医療の実現に向けた一歩になると注目される。
【奥野敦史】


 p21を働かさせず、p53だけにして分化させると、
すべて肝がん細胞になった。
 このため、研究チームは両遺伝子の働きのバランスが、
iPS細胞のがん化を左右していると結論付けた。

 森口研究員は「この成果を、再生医療だけでなくがんの治療にも
役立てたい」と話す。
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素晴らしいです。
こんな風にして、医学は進歩していくのですね。

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2009年7月 8日 (水)

日本医大とイクシスリサーチ、装着簡単なリハビリ用電気刺激装置を開発

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 【川崎】日本医科大学の原行弘教授とイクシスリサーチ
(川崎市幸区、山崎文敬社長、044・589・1500)は、
簡単に装着できる「リハビリテーション用電気刺激装置」を共同開発した。
 脳卒中でまひした上肢の機能を改善する装置で、川崎市が実施した
「かわさきライフサイエンスネットワーク事業」のライフサイエンスマッチング
がきっかけで誕生した成果第1号。

 同装置は腕など人体から生体信号を得て、電気刺激を筋肉に与えることで、
まひした上肢の動きをアシストする。
 筋電出入力パッド、電気刺激装置、バッテリーを一体化した。
 まひした筋肉を動かすことで脳神経の再構築を促す効果が期待できるという。
 2007年1月に開催したマッチングを機に原教授が提案した
「リハビリテーション・ロボティクス開発」とイクシスリサーチとの
共同開発が始まり、神奈川科学技術アカデミー(KAST)の
助成事業を得て試作を重ね開発に成功した。特許も出願した。
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(掲載日 2009年07月08日)日刊工業新聞 Business Line


すばらしい!

こういう事業がどんどん広まると良いですね。

救われる人が沢山出てくると嬉しいです。
少しでも早く、良くなりたいと思っている人が沢山いるのですから、

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第8話:本当に安全なペットフードとは?

第8話:本当に安全なペットフードとは?
~ペットを看取るということ 天国の犬からの宿題~

今回は、第8話です。


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やっとできた、ペットフード安全法

 ペットフード安全法により、国が定めた基準や規定に
合わないフードの輸入、製造、販売を禁止することができ、
2010年12月以降に販売される犬・猫用ペットフードには、
名称、原材料、賞味期限、製造業者等の名称または住所、
原産国名の表記が義務づけられる。

 長年のフード研究、販売を通じ、健やかな犬の生活をサポート
している「DOG WISH」代表の栗原隆裕さんによると、
このような法律だけでは、まだまだ安心してフードを購入できないと言う。
 そこで栗原さんに、安心できるフード選びのコツを尋ねると、
明確な回答が返ってきた。

 「メーカーもそうですが、売る側の責任として小売店が自ら、
第3者機関に分析試験成績書を依頼し証明書として公表している
製品があります。こういったフードなら、安心です」
と栗原さんは言う。

 「こういう会社は、現在では4社しかありませんが、
消費者の皆さんが販売元のウェブサイトを見たり、
電話で尋ねるなどして、成績証明書を確認するといいですよ。
 そういうオーナーが増えるのも、大切なことです。
 製品によっては、オーガニックを謳っていても、
実は農薬を使っていたり、保存料や添加物不使用と書いて
あるのに使用していたり…ということもあるのです」

・・・・・・

 一方、動物は自力で食べなくなったら、それが肉体を捨てる
時と理解し、私のエゴで無理に命を引き伸ばすことは辞めよう、
と覚悟し自分に言い聞かせていた。

 しかしその時のピピの姿は、異常に悪い数値とは裏腹に
穏やかなエネルギーに満ちていた。
 その姿を見るにつけ私は励まされ、凛とした姿から
「あるがままに、居ること」など、多くの気づきがあったのだ。
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すごいですね。

私も、見習わないといけいない。

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体温を上げると健康になる

[本]体温を上げると健康になる - 齋藤真嗣
2009-04-29


内容は、リンクを見てください。
実践するかどうかは、皆さんの判断にお任せします。
こういうこともあるのだ。 ということですね。

風邪をひいたりした時に何故、熱がでるのだと
思いますか?

実は、身体が、自分自身の回復を図るために、自分で
自分の体温を上げているのです。
早く回復する為に!
自分で体温の制御をしているのです。

御存知でしたか?
だから、寒気がするほどの高熱でなければ、解熱剤の
使用は、避けるべきなのです。

人の身体は、良くできています。

熱がでるのは、自然な反応なのです。

そのことに、関連する内容ですね。

どこまで、医学的に認知、あるいは、きちんとしたエビデンス
があるのは知りませんが、個人的には、そうかもしれないと
思います。

ご参考情報です。

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2009年7月 7日 (火)

「石油」を生む藻類 人類を救うか

科学面にようこそ
「石油」を生む藻類 人類を救うか [09/07/07]


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 湖や沼にすむ小さな藻類の中には、光合成で二酸化炭素(CO2)を
とりこみ、「石油」を作り出す種類がある。
 これを大量に培養して、燃料油を生み出そうという研究が
進められている。
 地球温暖化対策になると期待され、さらには日本のエネルギー
自給率の向上にもつながる可能性も秘めている。

◇沖縄産が有望株
 陸上の植物に比べ、水中の微細藻類は油の生産量が格段に多い。
 ニュージーランド・マッセイ大などの試算では、
1ヘクタールあたりの油生産量はアブラヤシの年6トンに対し、
微細藻類は47~140トンにのぼる。

 筑波大チームは06年、有機溶媒をつかって藻類から
油を回収する装置を開発。
 乾燥重量2グラムのボトリオコッカスから、
その重量の35%にあたる0・7グラムの油がとれた。

 同じボトリオコッカスでも、油の生産量は乾燥重量の
25~75%と差がある。
 ただ、油を多くつくる株ほど、増殖のスピードは逆に
遅い傾向がある。
 研究チームは、日本やタイ、フランスで144株を集めて
それぞれの性質を調べた。
 乾燥重量の約45%の油を作り、かつ増殖しやすい沖縄県産の
株が有望だと分かった。

 工業化した場合の採算も探った。
 火力発電所から出るCO2を使い、深さ30センチ、
約20ヘクタールのプールで藻類を育てる条件。
 国内では赤字だが、人件費の安い東南アジアでは
2700万円~4千万円の黒字という。

 炭素の収支は、プラント稼働などによる排出分を差し引いても、
CO2換算で年間4960トンの吸収が可能と分かった。
 渡邉さんは「最適な水質などの条件を調べ、
油の生産効率を10倍くらい上げたい」と話す。


 石油をつくる藻類の研究は70年代後半に米国で
本格化したものの、実用化のメドがつかなかった。
 しかし米国はここ数年、再び研究に力を入れ始めている。
 トウモロコシや大豆などからつくるバイオ燃料について、
食糧との競合が問題化したことが追い風となっている。

 日米に加えて、欧州勢も次々と研究に参画し始めている。
 筑波大が持つ「沖縄株」は期待が高く、オランダやフランスなど
11カ国でつくる研究チームが、この秋からの共同研究を
申し入れている。
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 採算ベースで成り立つ可能性は、どの位なのでしょうか?

 確かに、石油資源は、いずれ枯渇するわけで、
石油を作り出す技術として是非とも、成功させたいですね。

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強くて超薄「ナノばんそうこう」開発 手術で臓器接着

強くて超薄「ナノばんそうこう」開発 手術で臓器接着
2009年7月7日14時44分 朝日新聞

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 厚さが市販のばんそうこうの10万分の1という超薄膜で
肺などの軟らかい組織を接着できる手術用「ナノばんそうこう」を
早稲田大、防衛医大などのグループが開発した。
 液晶などの基板技術に使うナノテクを自然分解性の高い
生体材料に応用した。
 独専門誌アドバンスド・ファンクショナル・マテリアルズ(電子版)に
発表した。

 イヌを使った実験では、肺の周囲を覆う胸膜にできた
直径約6ミリの穴を、2センチ角のナノばんそうこうで覆うと、
7日後には覆った傷口に血管ができはじめ、
30日後にはきれいに治った。

 従来の手術で使われてきた血液成分を使った生体のりでは、
治療部分に癒着が起きやすい欠点があったが、
傷口に密着するナノばんそうこうで癒着はおきなかった。

 グループでは、さらに安全性の検証を続け、
3年後の治験開始を目指す。
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素晴らしいですね。
3年後の治験開始は、もっと早くならないのでしょうか?

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タイサブリ(ナタリズマブ)最新情報

東北大学大学院医学系研究科 多発性硬化症治療学寄附講座ブログ
に下記情報がありましたので、載せておきます。


タイサブリ(ナタリズマブ)最新情報


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昨日、米国のBiogen Idecからタイサブリ(TysabriR)に関する最新の情報が発表されました。今年の3月末までに、全世界で56,700人の患者がタイサブリを使用したそうです。
2006年6月にFDAが再認可したのち、24,900人が1年以上使用しており、14,400人が1年半以上、6,800人が2年以上使用しています。

現在使用中の患者さんは全世界で約40,000人で、そのうちの20,800人は米国で市販後投与を受けています。18,500人は米国以外の国で投与され、世界中で600人が臨床試験において投与を受けているそうです。

重篤な副作用として問題になっている進行性多巣性脳症(PML)の発症が先月3例報告され、これでタイサブリによるPMLの発症は10例になりました。先月発症した3例はいずれも治療開始から2年以上経過しており、長期投与におけるPML発症リスクの増加が懸念されるところです。
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治療開始から2年以上経過していても、PMLを発症する例が
あるのですね。効果のある薬だけに残念です。
これも、要注意です。

原因の解明が急がれます。

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HTLV-1関連脊髄症とNMOの合併

東北大学大学院医学系研究科 多発性硬化症治療学寄附講座ブログ
に下記情報がありましたので、載せておきます。

HTLV-1関連脊髄症とNMOの合併

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 HAMはHTLV-1ウイルス感染によって慢性的な脊髄障害が進行し、
痙性対麻痺とよばれる下肢のつっぱりや排尿障害が悪化していく病気で、
血清および髄液抗HTLV-1抗体が陽性であることが診断には重要です。
 HAMのうち、比較的急性に発症する症例が過去に報告されており、
急性HAMと呼ばれていましたが、これらの症例の中にNMOが紛れている
のではないかと考察されています。

 HAMにおいて、ウイルス量を減らす目的でインターフェロンαが
用いられることがありますが、NMOの合併例における使用には
注意する必要があります。
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急性HAMの症例の中にNMOが紛れている可能性が
あるということですね。
要注意です。

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2009年7月 4日 (土)

裁判員制度について(その2)

2009/5/24に裁判員制度について投稿しました。
その際、問題点について、幾つかあげましたが、
その続きになります。

2009/7/1の朝日新聞に映画監督の周防正行さんと
弁護士の今村核さんとの対話が載っていました。

周防さんは、痴漢冤罪事件を扱った「それでも僕はやってない」
という映画を作成された監督さんです。
そして、映画の中に登場する冤罪と戦う弁護士のモデルと
いわれる人が今村さんです。

その二人の対談の中に、知っておいた方が良い話がありました
ので投稿しておきます。頭に入れておくと良いと思います。

1.今回の裁判員制度の法律条文です

>裁判員法1条にその目的として、
>「司法に対する国民の理解の増進とその信頼の向上に資する」と

>そして、制度設計者の裁判官は、注釈書で「現在の刑事裁判が
>基本的にきちんと機能しているという評価を前提として」

>「裁判の正当性に対する国の信頼を高めることを目的とする」
>と書いてあるそうです。

>「自分達はちゃんとやっている。それは参加してもらえばわかる」
>と言ってるわけです。


何か抜けていると思いませんか?
条文からは、裁判所に今までの反省が見られません。


>司法制度改革審議会の段階では、「裁判内容に国民の社会的
>常識を反映させる」と言っていましたが、法律になる段位で
>なぜか抜け落ちています。

>「健全な社会常識を反映させることにより裁判の適正化をはかる」
>という言葉を入れるべきです。


同感です。
目的をはっきりさせなければ国民を参加させる意味を失います。


>職業裁判官による裁判がちゃんと機能しているのなら、
>なんで素人の自分達がかかわらければいけないんだ、
>というのが多くの人の素直な思いです。
>職業裁判官であるがゆえに間違えてきてしまったことも
>あるんだ、と。そういう共通認識がないと、意味が
>わからなくなる。


2.公判前整理手続きについて

>弁護士は、予定する主張を示さないと、それに関連する
>検察官手持ちの証拠の開示をうけられないという不利益を
>受けることになっています。

さらに、「裁判員に過大な負荷はかけられない」というキーワード
のもとに、

>審理期間は出来る限り短くする。3日間とかに。その為証拠の
>量は全体として減らさないといけないので、重複する証拠や
>無駄な争点を省くと言います。

>この制度では、「やむを得ない事由」がない限り、公判前整理手続き
>後に新たな証拠の請求はできません。


問題を感じます。
本末転倒ではないでしょうか? 裁判員の都合をそれほど過大に
評価する必要があるのでしょうか?
正しい裁判をするための制度ではないのでしょうか?
あらかじめひいた線路の上を進んで行くだけのやり方が
果たして、正しい結論を導けるのでしょうか?
はなはだ疑問です。


3.裁判官と裁判員の情報量の差について

>裁判官は公判前整理手続きの中で、双方の主張や証拠の全体像を
>把握して、ある程度心証を形成した上で公判に臨むのに対して、
>裁判員は、何も知らずにまっさらの状態で出てくるわけです。
>裁判員が知りうるのは、整理されて、絞り込まれた証拠だけ。
>公判に参加した時点で、裁判官と裁判員の間に圧倒的な情報格差が
>存在している。


これで良いのでしょうか?
仕方がないのでしょうか?


>裁判員に選ばれた以上はちゃんとやりたい、と思うのが普通でしょうね。
>それがどのレべルでちゃんとできるかと考えると。はなはだ心もとない。
>見られない証拠がたくさんあるというのは裁判員にとって
>不安だと思います。

>最後の供述調書だけを証拠調べ請求してくる。
>途中経過が見えないで。正しい裁判ができるでしょうか?


途中経過なしで、いきなり結論だけを正しいかどうか判断せよと、
言われても、無理があるのでは?


4.裁判員の守秘義務について

>裁判員の守秘義務も問題です。感想なら述べても良いと
>言っていますが。取り締まる側が恣意的に判断できるわけです。
>怖くて何も言えません。

>3年後に制度を見直すことになっていますが、裁判員経験者の
>意見を聞かずにどうやって見直すのか疑問です。
>評議で裁判官がある方向に議論を誘導しかたどうかといったことの
>検証は、守秘義務を解除しないとできません。3年後に見直すためにも、
>今すぐ守秘義務規定は見直すべきです。


同感です。


4.裁判員制度を実施するにあたって

>職業裁判官制度の下で冤罪事件が多く起きました。有罪率99.9%
>の閉塞状況が、市民の参加で変わるのではないかと期待します。
>裁判員には、「検察官が有罪に必要な『合理的な疑いを超えた証明』
>をしたかどうかを裁く」ことが役割と考えて臨んで欲しいと思います。


もし、私がその立場にたったら、そうしようと思います。

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「トロイの木馬」微小細胞でがん退治 豪研究者ら開発

「トロイの木馬」微小細胞でがん退治 豪研究者ら開発
2009年7月4日9時14分 朝日新聞

>オーストラリアの研究者らがこのほど、細菌から作った
>薬剤入りの微小な細胞を「トロイの木馬」として、
>がん細胞に直接送り込んで殺す手法を開発したと発表した。
>ネズミなどの動物実験では明確な効果を上げており、
>がん治療に新たな道を開く可能性がある。

>同社の研究者らは「ヒトのさまざまながん細胞を移植した
>ネズミでの実験では、100%の生存率が得られた」と効果を強調、
>近く臨床試験を開始するという。
>今後、ヒトへの有効性や安全性が確認されれば、化学療法で
>がん細胞が薬剤への耐性を持つ問題を回避するとともに、
>副作用も軽減できると期待されている。(時事)


これも素晴らしい成果ですね。

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アルツハイマーの病状、ES細胞から再現成功

アルツハイマーの病状、ES細胞から再現成功
(2009年7月3日23時15分 読売新聞)


>さまざまな細胞に変化する能力をもつ人の胚(はい)性幹細胞
>(ES細胞)から、家族性アルツハイマー病と
>筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症(ALS)の病状を再現した
>細胞を作ることに、京都大学やNPO法人幹細胞創薬研究所(京都市)
>などが世界で初めて成功した。

>病気のメカニズム解明や薬の開発を大きく進める成果で、
>中辻憲夫・同大教授が3日、東京で開かれた講演会で発表した。


素晴らしい成果ですね。
期待しています。

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胃の中、自在にスーイスイ 自走式の内視鏡を開発

胃の中、自在にスーイスイ 自走式の内視鏡を開発
2009年7月3日21時39分 朝日新聞


>胃や腸の中を自在に動かして撮影することができる
>「自走式カプセル内視鏡」の開発に成功したと、
>龍谷大と大阪医科大の共同チームが2日、発表した。
>市販のカプセル内視鏡にヒレと磁石をつけ、
>磁力を利用して遠隔操作しながら動かす。
>犬の胃の中の撮影に成功、1年以内に臨床試験を始めたいとしている。


良さそうですが、長さ48ミリって、ちょっと大きくないですか?
飲み込みにくそう。

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【NASAからのおくりもの】月面から眺める三日月型のマーブル地球

【NASAからのおくりもの】月面から眺める三日月型のマーブル地球
2009/07/03 マイコミジャーナル


>今回紹介する写真は、そのアポロ17号から撮影された、
>何とも幻想的な地球の姿だ。

三日月の地球です。

>アポロ17号のRon Evans宇宙飛行士は、"Blue Marble"と呼ばれる
>マーブル状の地球全球も撮影している。
>宇宙から眺める地球の写真はどれも人の心を動かさずにはいられない。


同感です。

この美しい地球を大切にしてもらいたいものです。

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2009年7月 2日 (木)

化学研、細胞壊死関連遺伝子の作用原理を究明

化学研、細胞壊死関連遺伝子の作用原理を究明
難治性炎症疾患治療の新薬開発可能性を提示

[2009-07-02]


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 韓国の研究者が虚血性心疾患や脳血管障害、神経退行性疾患などと
密接な関係のある遺伝子を発見してその作用原理を究明し、
難治性炎症疾患の治療に新たな可能性を提示した。
 大徳所在の韓国化学研究院(院長オ・ホンスン)は新物質研究団の
チョ・ヨンシク博士が細胞壊死に関連のある遺伝子「RIPK3」を発見、
その作用原理を究明したと7月1日に発表した。

 プログラム化された細胞壊死の分子メカニズムを究明したことで、
細胞壊死関連の遺伝子であるRIPK3の特異抑制剤の開発が可能になり、
敗血性ショック、虚血性心脳血管疾患や神経退行性疾患などの
難治性炎症疾患に対する新たな概念の治療剤開発の可能性を提示した。

 チョ博士は「機能的に細胞自殺には影響を与えず壊死のみを
抑制できる新薬は世界的に見ても皆無。
 化学研が保有しているchemical libraryを利用してRIPK3を
ターゲットにした新薬を開発できるよう努力したい」と述べた。

 この研究に関する論文は関連分野で世界有数の学術誌
『Cell』誌2009年137巻6号(2009年6月12日付)に掲載された。
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>敗血性ショック、虚血性心脳血管疾患や神経退行性疾患などの
>難治性炎症疾患に対する新たな概念の治療剤開発の可能性を提示。

>機能的に細胞自殺には影響を与えず壊死のみを
>抑制できる新薬は世界的に見ても皆無。

とのことです。

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EYA遺伝子、ウイルスを攻撃するたんぱく質を生成

EYA遺伝子、ウイルスを攻撃するたんぱく質を生成
(2009年6月29日 読売新聞)

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 インターフェロンを作らせる役割…京大発見

 身体の正常な形成に不可欠なEYAという遺伝子が、
ウイルスを攻撃するたんぱく質、インターフェロンを作らせる
役割も兼ね備えていることを、京都大医学研究科の
長田重一教授らが突き止めた。

 免疫疾患や遺伝病の仕組みの解明につながる成果で、
29日の英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。

 長田教授らはマウスの細胞を使って、免疫に関係する遺伝子を
探索中に、EYAが作るたんぱく質が、ウイルス感染を探知する
センサー分子とくっついたり、離れたりしていることに着目。
 EYAの働きが強まると、細胞がインターフェロンの
大量合成を始めることを発見した。
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この発見で、免疫疾患の仕組み解明にどの位つながるのかな?
一歩、一歩前進あるのみですね。

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第7話:人柄と技量は別物。よい獣医を選ぶには?

第7話:人柄と技量は別物。よい獣医を選ぶには?
~ペットを看取るということ 天国の犬からの宿題~

今回は、第7話です。


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“物言えぬ命の代弁者”としてできること

 「言葉がしゃべれない者の代弁者として行動することは、
“しすぎ”くらいでちょうど良いんです。
 気にしすぎや、やりすぎということは決してありません。
 小さな変化に病気や心の訴えが隠されているのです。
 それはあなた以外の誰が気づいてやれるでしょう?」

 以来、私は獣医師にあきれられようと無視されようと、
どんな些細な変化でも「ピピの代弁者」として報告し、
アドバイスを仰ぐと同時に、折々に必要な獣医師をみつける
粘り強さと勇気を持つよう心がけた。

 そして、看病の間ずっと私は自分自身に対して問い続けた。

 獣医師との気づまりや衝突を恐れて、楽な方を選んでいないか。
 「物分かりのよいオーナーであること」に逃げていないか。
 獣医師とコミュニケーションを取ることを、諦めていないか。

 つまり、「真摯に、その小さな命を代弁しているのか」と。


 私が考える理想の獣医師像は、こんな人である。

1)コンパニオン・アニマルを大切な家族であると位置づけ、
 自身でそのことを体験した人

2)まずコンパニオン・アニマルの側に立ち、感じ、
 治療方針を立てられる人

3)言葉に表せないオーナーの希望をすくい取り、
 現実の治療方針に落としこめる人

4)自分の得意分野以外は、他の獣医師に任せられる謙虚さを持っている

5)科学的エビデンスが確立されていない分野
 (アロマオイル、フラワーウォーター、ホメオパシー、鍼灸、
  マッサージ、お祓い、場の浄化など)にも理解を示し、
 治癒力を高める方法として否定しない、あるいは活用しようとする人

6)オーナーに状況や治療方針を説明できるコミュニケーション力のある人

 もちろん、責任は獣医師だけにあるわけではない。
 信頼関係は一方的には築けるものではないからである。
 オーナーも努力を惜しまず、普段からコンパニオン・アニマルの
「代弁者」として、どんなことでも謙虚に自然に伝えられる
人間関係を築ければ、いざという時どれほどストレスが
減ることであろう。

 それはオーナーの悲しみを軽減し、獣医師も自信ある治療方針がたてられ、
二人三脚でコンパニオン・アニマルの病気に向かいあう勇気を育む。
 そんな努力の結果の信頼関係や勇気が、知的伴侶である小さな命に
伝わらないわけがないのである。

 ピピ、私はあなたの良き代弁者を全うできましたか?
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理想の医師像も含めて、
患者と医師との関係は、同じですね。

真摯に向き合おうとすれば、そうなると思います。

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2009年7月 1日 (水)

改正薬事法、犠牲にされた1億3000万人の利便

改正薬事法、犠牲にされた1億3000万人の利便性
10年前の革新派、守旧派に

時流潮流

詳細は、リンクを見てください。

一理あるように思えますが、時代に逆行する規制は、
いずれ破綻すると思うし、

一般の意見は、どうも違うようだし、
(厚生労働書の実施したパブコメでは大多数が逆の意見
 民意を無視した?)

>確かに医薬品は食品や衣料品とは違う。
>だからといって「たった1人でも命を落とす危険があるなら、
>当面、1億3000万人の利便性を犠牲にするのはやむを得ない」
>(「医薬品のネット販売に関する議員連盟」のメンバーで
>参院議員の尾辻秀久)

と言う論理は、乱暴だし、

対面販売だから、安全とは言えないと思うし、
逆に、通信販売だから危険とは、言い切れない。
安全性を保つやり方は、あるはず。

利便性を犠牲にされたことで、命に関わることに
なるかもしれない。

どうも今回の改正は釈然としません。

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HP 電卓、iPhone/iPod touch アプリとして登場

HP 電卓、iPhone/iPod touch アプリとして登場
興味のある方はリンクを見てください。

知っている人は、知っている。
HPの電卓そのものの画面がiPhone/iPod touch画面に
出るので、タッチして操作するというものです。

逆ポーランド形式の操作ですので、この入力形式が
気に入っていて、こうでないといやな人は、
是非、候補に入れてください。

私も、好きなのですが、iPhone/iPod touchともに
持っていないので、意味なしですね。

なんとHP-50gというHPの電卓を持ってます。
好きだね~

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【NASAからのおくりもの】太陽系で最もつめたい星は最も謎に満ちた星

【NASAからのおくりもの】太陽系で最もつめたい星は最も謎に満ちた星
マイコミジャーナル 2009/6/29

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 ハッブルやチャンドラといった高精度の宇宙望遠鏡のおかげで、
はるか彼方の星団や銀河、ブラックホールらしき天体すら
捉えられるようになり、人類にとって宇宙はずいぶん近くなったような
気がする。
 だが、やはり「気がする」だけであって、実際にはごくごく身近な
太陽系内の惑星や衛星、月についてすらも多くの謎が残されている。
 今回紹介する画像は、太陽系内に存在する天体の中でも、
とくに謎めいた特徴を持つ海王星の衛星・トリトン(Triton)の貴重な
擬似カラー写真だ。

 トリトンはその逆行軌道と、海王星からの潮汐力のため、
約2、3億年後には海王星に衝突し、粉々に砕かれる運命にある。
 その前に人類はこの星についてどれほど知ることができるのだろうか。
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>その前に人類はこの星についてどれほど知ることができるのだろうか。

その前に、人類は存在しているのだろうか?

温暖化も防げない、争いもなくならない。多分?

かなりあやしい。 と思うがどうだろうか?

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ALS治療に希望をもたらす新しい知見

ALS治療に希望をもたらす新しい知見
(HealthDay News 6月15日)

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 筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、衰弱性の症状が出現する
かなり以前に始まると考えられ、この知見が最終的に有効な治療に
つながる可能性のあることが新しい研究によって示された。
 疾患発症前の、損傷発生後にのみ出現する細胞内の蛋白
(たんぱく)凝集(protein clumps)が、ALSにおけるの麻痺
(無力)化の経過原因であるという。

 米フロリダ大学マックナイトMcKnight脳研究所(ゲインズビル)の
David Borchelt氏らの研究の結果、“蛋白集合体(protein aggregates)”
と呼ばれる、欠陥蛋白質と細胞内容物の凝集体の形成が、
ALSの急速な進行に実際的なシグナルを送ることが明らかにされた。

 Borchelt氏は「マウスでは疾患が症候性の段階になると、
蛋白の増加が急速かつ劇的になるが、集合体の形成がすべてではない。
 神経系への有意な損傷は症状出現のかなり前に生じる。
 SOD1の制御できない折りたたみ異常は、症状が初めて出現する
疾患後期に限られるため、この過程を標的とした治療が
有益であると期待される」と述べている。
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有効な治療法が発見されると良いですね。

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脳波で電動車いすをリアルタイム制御

脳波で電動車いすをリアルタイム制御
-Brain Machine Interface (BMI)の新しい脳信号処理技術を開発-

平成21年6月29日

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 理研、トヨタ、豊田中央研究所、コンポン研究所が2007年に
設立した理研BSI-トヨタ連携センターの非侵襲BMI連携ユニットは、
信号処理技術を駆使して、125ミリ秒という短時間に脳波を解析し、
前進、右・左の信号を抽出することに成功しました。
 車いすを足、右手左手を動かすイメージで制御します。
 開発したシステムは、電極を頭皮・毛髪の上から接触する
脳波計を使って信号を捕えるので、外科手術が不要です。
 さらに、システムが解析した脳波の解析結果をその場で確認できるため、
 人間の意思とシステムのすり合わせをリアルタイムで行うことができます。
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素晴らしいですね。

動画があります。
より具体的にどんなものか理解出来ます。
見てください。

実際に使ってみたいですね。

どの位のコストで商用化できるのだろうか?
気になります。

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