東工大、ips細胞の高効率培養に成功-増殖速度2倍に
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東京工業大学の赤池敏宏教授らは、iPS細胞(万能細胞)を
高速・安全に培養することに成功した。
直径数マイクロメートル(マイクロは100万分の1)ほどの
繊維上に人工たんぱく質の培地を分散させ培養した。
ゼラチンやコラーゲン上で細胞培養する従来法に比べ増殖速度が
2倍になる。
変異なく繰り返し分裂、細胞を傷めず回収できる。
「国際ナノファイバーシンポジウム2009」で19日に成果を発表する。
iPS細胞を再生医療に応用するには、質の良い細胞を高効率で
培養する技術が不可欠とされていた。
ヒト由来細胞への応用も期待できる。
移植用の組織や臓器のほか、創薬研究などへの利用を目指す。
赤池教授らはES細胞(胚性幹細胞)の増殖法の研究を
進めてきた。
今回、iPS細胞に応用できることを確かめた。
京都大学の山中伸弥教授が開発したマウス由来の
iPS細胞を使い、10回以上の分裂に成功した。
(日刊工業新聞Business Line 掲載日 2009年06月11日)
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進歩、進歩、一歩前進。
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