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2009年5月25日 (月)

コレステロール…基準値 性差に配慮を

シリーズ女と男
コレステロール…基準値 性差に配慮を

大切だと思われるので、記事全文を載せました。

性差の話は、2009年5月23日 (土)にも載せましたが、考慮されるべきです。

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 心筋梗塞(こうそく)などを引き起こす要因になるとされる高コレステロール。
 日本動脈硬化学会は診療指針で、全身にコレステロールを運ぶ“悪玉”
LDL「140」を基準値と定めている。

 診療指針作成委員長である帝京大病院(東京・板橋区)内科教授、
寺本民生さんは「LDLが140以上になると、男性を中心に心筋梗塞になる人が
少しずつ増えてくる。
 基準値は管理目標ということで、上回れば、必ず薬で下げるということでは
ありません」と説明する。

 LDLの数値の変化は、男女で大きく異なる。
 一般的に若いうちは、男性の方が高いが、女性は閉経すると一気に上がり、
男性を抜く。
 女性ホルモンにLDLを下げる働きがあるためだ。

 現在、基準値は男女同じだが、男女差を考慮して診療に当たる医師もいる。
 性差医療を研究する医師で作る「女性医療ネットワーク」理事を務める
循環器専門のニコークリニック(佐賀県武雄市)院長の田中裕幸さんもその一人だ。

 長崎県川棚町の主婦、松尾隆子さん(59)は閉経を機に、5年ほど前から
高コレステロールになった。
 薬を飲むと数値はストンと下がった。
 あまりに薬が効くので、飲み続けていいのか逆に心配になった。

 雑誌で、女性のコレステロール低下治療に慎重な田中さんの記事を見て
004年2月に受診すると、「血圧や血糖値は正常ですから、薬を飲んでまで
コレステロールを下げる必要はありません」と言われた。

 田中さんは、「元々女性は、男性よりも心筋梗塞になる危険が低く、
高血圧や糖尿病がない女性は、薬を使って心筋梗塞になる危険が
減ったという報告もない」と強調する。

 それ以来、松尾さんは、薬を飲んでいない。
 昨年受けた町の健康診断でも、LDLは174と高いままだが、超音波検査で
動脈硬化が進んでいないことが確認できたので、田中さんは、薬は不要、
と判断している。

 指針を作成した寺本さんも「診断基準は分かりやすい方がいいので、
男女とも同じ数値にしているが、あくまでも一つの目安」としており、基
準値の受け止め方や治療の考え方は、医師によって違うのが現状だ。
 それを踏まえ、寺本さんは「本来、男女の差、また、年齢によっても基準値は
異なってくるはず。
 今後は、管理目標についてきめ細かく考えていくことも大事です」と話す。
 女と男の体には違いがある。
 性差に配慮した医療は、まだ緒に就いたばかりだ。
(利根川昌紀)

(2009年1月16日 読売新聞)
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