造血幹細胞など生体移植の拒絶反応を防ぐ仕組みを発見
造血幹細胞など生体移植の拒絶反応を防ぐ仕組みを発見
-マウスの移植片対宿主病の制御機構を世界で初めて証明-
平成21年5月7日
独立行政法人 理化学研究所
>◇ポイント◇
>異系骨髄移植による移植片対宿主病を制御する
>白血球「内在性制御性樹状細胞」を発見
>内在性制御性樹状細胞の投与でマウスの
>慢性移植片対宿主病の治療に成功
>ヒトの移植片対宿主病に新たな治療法を提示
-------------------------------------------
>研究チームは、マウス異系骨髄移植※2モデルを使い、
>今回新たに発見した、生体内に自然に存在する
>新しい樹状細胞の「内在性制御性樹状細胞」を投与する
>治療法が、GVHDの治療に有効であることを突き止めました。
>そのメカニズムは、ドナー由来の「制御性T細胞※3」の
>誘導を介して、ドナーT細胞の活性化を阻害し、
>GVHDに対して治療効果をもたらすというものでした。
>マウスで明らかにした内在性制御性樹状細胞による
>GVHDの発症阻止の仕組みの応用は、GVHDの画期的な
>治療法につながる可能性が期待できます。
>本研究成果は、米国の科学雑誌『Blood』
>オンライン版(5月7日付け:日本時間5月7日)
>に掲載されます。
素晴らしい成果ですね。
今後に期待します。
| 固定リンク
「医療関連ニュース」カテゴリの記事
- iPS細胞由来の免疫キラーT細胞を用いることで悪性リンパ腫の治癒に成功〜難治性NK細胞リンパ腫に対する新規細胞治療法へ期待〜 (2019.10.14)
- 炎症反応を強力に抑える活性イオウ誘導体の開発に成功(2019.04.16)
- 皆保険制度の国で在住外国人に健康格差の懸念 ~ 富裕層対象の医療政策導入で悪化の恐れ日本人医師グループが英医学誌で注意を促す ~(2019.03.13)
- 脳腫瘍に対するウイルス療法の医師主導治験で高い治療効果を確認―日本初のがん治療ウイルス薬の製造販売承認申請へ―(2019.02.18)
- 国内初の医師向けオンライン診療手引書が完成 -安全で質の高い遠隔医療の普及に向けて-(2019.01.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント