背筋が凍った東大医学生の「いい医師とは」のキーワード
明日の臨床研修制度を考えるシンポジウムで感じた2つの違和感
背筋が凍った東大医学生の「いい医師とは」のキーワード
高月清司(IMK高月(株)代表取締役、公認医業経営コンサルタント)
>「いいお医者さんとは、うまい、つよい、えらい
>の3つの言葉で言い表される」といっているようだった。
>私の頭に浮かんだ最初の感想は、「うそだろう?」だった。
>なぜなら、私が医療訴訟の現場で感じていた、
>必ずといっていいくらい患者とトラブる医師のイメージも、
>実にこの3つのキーワード、
>すなわち「うまい、つよい、えらい」の言葉で言い表す
>ことのできる医師像だからだ。
>患者とトラブるという意味は、患者の主張と
>相容れないという意味だが、
>自分を「うまい、つよい、えらい」と思っている医師は、
>どうしても自己主張を一方的に行ってしまう傾向があり、
>最後まで患者の視点や争点に合わすことが出来ない。
>患者側はそこから「傲慢」とか「利己的」という
>イメージを固めてしまい、結局お互いが何も得る
>ことがないまま離れ離れになってしまうのだ。
これでは、ますます医師と患者の間に高い壁ができるだけでは
ないのでしょうか?
「お互いさま」などとは、とうてい言えないですね。
医師も、患者も、ともに支え合う人々でなければ、
いけないのでと思っています。
対立する立場ではないはずなのに?
私が理想とする医師は、
NHKの番組、「プロフェッショナル 仕事の流儀」で見た、
「“いい人生やった” その一言のために」
~診療所医師・中村伸一~ 2009/01/13
神の手だけが名医じゃない!
に出演されている中村医師のような、
常に患者に寄り添ってくれる、患者の立場で、考えてくれる、
そんな医師です。
うまくなくても、つよくなくても、えらくなくても、良いのです。
どうして、そんな医師を目指す人が少ないのでしょうか?
儲からず、医師としてやっていけないから?
今の制度では、そうなのかもしれません。
どうなのでしょうか?
残念です。
良い先生もいらっしゃるのに?
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コメント
うわー。
まぁそういう医師がいることはわかってますが。
「患者のため」が最優先事項じゃなくてどうしていい医師と言えるのでしょうかねぇ。
でも私もこちらの薬品会社の研究者が「ヒット商品を出す」ことを最優先していてがっかりしたことがあります。まぁ利潤追求の私的企業なんだからしょうがないといえばしょうがないですが。
中村医師のことは知りませんが、誰もがその方を見習って欲しいですね。
投稿: ゆきな | 2009年2月21日 (土) 23時57分
利益が目的になってしまっては、駄目なんだけど、
誤解されてますね。
「利益は、きょう事業を行い、明日さらにいい
事業をおこなうための条件です」
のはずなんですが、どうも、
本来の目的を見失ってますね。
------------------
良い医師は、本当に少ないです。
もちろん、名医も必要ですが、それだけでは駄目で、
最も必要とされるのは、
患者に常に寄り添って、
自分にできないことは、出来ないこととして認め、
出来るだけのことを精一杯してくれる、
そんな医師だと思います。
--------------------
中村医師が現在存在できるのは、
以前、脳卒中の患者を
(典型的な症状ではなかったという
事情はあったのですが)
誤診してしまった時に、
医師を辞めようとまで思っていた、
その時に、患者の家族から、
夜、遅く対応してくれて
本当にご苦労さまでした。
このことは、人である以上よくあることで、
お互いさまだと、そう言う言葉をかけてもらえたと、
思いやりのある、広い心をもった
そんな人達の為に、なりたいと、
その時、そう思ったそうです。
だから、今があるのだと、
医師だけではなく、患者も、
共に支え合う、そんな関係が
理想ですね。
投稿: haredasu | 2009年2月22日 (日) 17時31分