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2007年12月 7日 (金)

医師はもっと患者の訴えに真摯に答えてください

 昨日、ニュースで、
 「入れ歯誤飲!医師見逃し死亡…60歳女性のど違和感訴えも」
 というものがありました。
 
 医師の立場から言えば、沢山来る患者の訴えに、
いちいち真剣に答えていては、診療ができない
ということなのかもしれませんが、
このことは、医師としての基本なのではないでしょうか?

 手を抜いて良いことと、抜いてはいけないことが
あるはずです。
 厳しい言い方ですか?

 この頃感じることは、機器による診断に頼りすぎて
いなかと、思うのです。
 CTのMRIの撮影画像に何も写っていないので、
なんでも無いのだと判断する。
 患者の申告を無視して!

 こんな傾向がないですか?

 昔は、こういう機器がなかったので、患者の
申告から、触診から、患者との会話から、
想定される病気を判断していた。
 このことは大事なことだと、思うのです。
 慎重にならなくてはいけないはずです。

 まず、訴えている症状からみて、
疑われる病巣は、この辺にあるはずです。
 そのことに対して、この画像から見て、
何も存在しなく、少なくとも、この点では、
問題なさそうですと、

 でも、症状があるのだから、その原因は、
これではなく、それ以外のものがあると思われます。
 その診断は、今回ではつきませんでしたので、
継続して監視して見ましょう。
 画像に写らない程度の病巣なのかもしれないので
継続して同一の場所と、それ以外の要素がないのか
別の角度から見ることをしてみましょう!
精神的なものも含めて、

 と言うような説明が欲しい。

 少なくとも、訴えている症状と一致する、
病巣があるはず、矛盾があってはならない
はずです。
 論理的に説明できないといけない。

 病巣的には、改善しているのに、
症状が進行しているなどというのは矛盾。
 それはおかしい。
 せめて、注目していた病巣としては、
改善しているようだけれど、症状は進行
しているのだから、それ以外にあるのかも
しれないと、そう想定して、そのことに
対する説明を患者に対してするべきだと思う。

 患者は、心配しているはず。
 訴えている症状に対して、患者にも納得できる
説明ができないといけないはず、
是非、そうして欲しいと切に思う。

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