アポロ計画はなぜ成功したか
もっと、若い人に任せなさい
アポロ計画はなぜ成功したか
2007年7月20日 金曜日 宮田 秀明
プロフィール
宮田 秀明 (みやた ひであき)
1948年生まれ。1972年東京大学大学院工学系研究科
船舶工学専門課程修士修了。同年石川島播磨重工業に入社、
7年に東京大学に移り、94年より同大教授。専門は船舶工学、
計算流体力学、システムデザイン、技術マネジメント、
経営システム工学。世界最高峰のヨットレース
「アメリカズ・カップ」の日本チーム「ニッポンチャレンジ」で
テクニカルディレクターを務めた。
著書に「アメリカズ・カップ―レーシングヨットの先端技術―」
(岩波科学ライブラリー)、
「プロジェクト・マネジメントで克つ」(日経BP社)、
「理系の経営学」(日経BP社)など
詳細はリンクをみてください。
どうも、日本の活力が低下していっているように感じます。
何が最も成長を、変化をもたらすのか、よく考えて貰いたい。
私も記事と同様の思いを感じます。
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アポロ計画の例です。
>30代でずば抜けた能力を発揮したシェイらを
>プロジェクトマネジャーに起用し、
>彼らが若手を抜擢した。
>これが、アポロ計画の成功につながった。
>マネジャーによってエンパワーメント(権限委譲)
>された人材が育ち、そして、また新しい
>プロジェクトマネジャーが育っていく。
>こうして正のスパイラルが働く。
理想的なプロジェクトです。
日本でできるでしょうか?
どうして日本でできないのでしょうか?
>69年当時、アポロ計画を担っていた技術者の平均年齢は
>26歳だったという(注1)。
若かったのですね。
>「新しいアイデア、新しい能力、新しいやり方は
>いつも若者から出てくる」
>難しいプロジェクトであるほど、若い力に頼らなければならない。
>難しいプロジェクトでは不可能を可能にすることが
>要求されるからだ。
そう思います。
>資金を投じたプロジェクトの失敗は確かに痛い。
>だが、プロジェクトの失敗よりも、
>実は失敗によって人を育てられなかったことの方が何倍も痛い。
これも大切なことです。
失敗から何を学べるか?
失敗は宝のはずなのに、学べない。
残念なことです。
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>繰り返す。イノベーションにとって、最も大切なキーワード
>の一つは“エンパワーメント(権限委譲)”である。
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(注1)【参考文献】『NASAを築いた人と技術』、佐藤靖、
東京大学出版会
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