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2007年7月27日 (金)

「原発耐震指針」新指針の不備

 新指針は、2006/9に28年ぶりに大改訂された。
 しかしながら、どうも、基準地震動の想定を
甘くする重大な不備があるようだ。

 今回の東京電力柏崎刈羽原発で得られたデータは、

 同原発各号機の最下層の床上で得られたデータによると、
水平方向の加速度では各号機とも南北方向より東西方向の
揺れが強く、322ガル(6号機)-680ガル(1号機)。

 垂直方向でも各号機共通の想定だった235ガルを
7基中6基で上回る205(5号機)-488ガル(6号機)
だった。

 一方、新基準による下限は450ガル程度にすぎないのだ。
 あまりにも、実際と相違しているではないか?

 ニュースでは、見直すような報道があるが、当然である。

 この際、国民の安全を第一に考え、甘い基準ではなく、
M7.3程度までの直下地震は起こる可能性があるから、
全国どこでも、その程度の揺れを基準地震動の下限に
することが重要である。

 最低基準を引き上げた上で、既存の原発をそれらに
照らし合わせて、精査し補強が困難なものは閉鎖
するくらいの対策が必要であろう。

 石橋 克彦 
 神戸大都市安全研究センター教授
 朝日新聞記事 opinion から一部引用

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